“気まずい空気”を払しょくするには?

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 「同僚から避けられている気がして、なんとなくデスクに居づらい」
 「妻とけんかして以来、あまり会話をしなくなった」
 「ちょっとしたきっかけで、友達との会話がぎこちなくなった」
 こんな風に、人間関係が急にうまくいかなくなり、気まずくなったり、ぎくしゃくしてしまったりすることがあります。

 カウンセリングの現場では「人の抱える悩みの80%以上は、身近な人との関係にまつわる問題である」と言われるほど、人間関係の悩みは尽きないもの。
 この悩ましい問題をどう解決すべきなのでしょうか。
 『「ぎくしゃくしている相手」とうまくいく方法』(林恭弘/著、大和出版/刊)によれば、この「ぎくしゃく」は自分自身の心が生み出しているものだといいます。つまり、自分自身の心を変えることで、相手との開いてしまった距離を縮めることができるのです。

■「ぎくしゃくした関係」はお互いの心が閉じている状態
 ちょっとでも相手に対して心の引っかかりがあると、「近づかない」「避ける」「目を合わさない」といった行動を取ってしまう人も多いはず。このとき、私たちは「心のシェルター」に入り、自分の心を閉じてしまっている状態になります。
 しかし、ぎくしゃくした雰囲気はそうした状態から生まれるもの。その空気が相手にも伝播すると疑問や不安、不信感を持たせてしまい、相手も「心のシェルター」を閉じ始め、余計に関係がこじれてしまいます。

■関係の改善は「素早い行動」から
 大切なのは、引っかかりがあっても「心のシェルター」を閉じないこと。なんとなく「気まずいな」と思い始めた段階で、自らフォローを入れることが大切です。相手が先に自分との関係を改善する行動を取ってくれることはほとんど期待できません。
 自分から歩み寄っても、最初は相手に不機嫌な態度を取られることがあるかも知れません。しかし、何もせずにそのまま関係が悪化するよりは、次の行動を早めに取ってなんらかの処置をしたほうが関係の改善につながります。躊躇している暇はありません。まずは話しかけてみましょう。

■自分は正しく、相手が悪いという思い込みから抜け出す
 また、「心のシェルター」に入り込んでしまうと「自分は正しい」「相手は悪い」と思ってしまう、つまり、自分を正当化したがります。しかし、この考え方から抜け出さない限り、相手との距離は縮まりません。
 林さんは「素直になること」を心がけるよう呼びかけます。「素直」とは「心のシェルター」に入っていない、心をオープンにしている状態のこと。常にこの状態でいることは難しいですが、「心のシェルター」の存在を意識しておくことで、自分から生み出していた「ぎくしゃくする空気」をあらかじめ抑えることができるようになります。

 気まずさを感じるときとは、自分が相手に対して「心のシェルター」を閉じようとしているときです。そして、シェルターを閉じてしまうと、一人であれこれ悩むことになってしまいます。
 「なんとなく気まずい」と思ったときは、まず、恐怖心を抑えて、相手に歩み寄ってみましょう。意外と何事もなかったかのように事が前に進むかも知れませんよ。
(新刊JP編集部)



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