【原発20キロ圏内のリアル】警戒区域で見かけた謎の植物
東京電力福島第一原発の事故から1年4ヶ月が経過し、街の荒廃が進んでいる警戒区域内で最近よく目にするのは、アスファルトを突き破って生い茂るさまざまな雑草だ。
【歩道や車道も雑草でボーボーだ/双葉町】
【駐車場も、アスファルトの割れ目にそって雑草が/ 浪江町 】
【使われていない常磐自道車道/楢葉町(2011年秋撮影)】
「なんだこれは」
あぶくま信用金庫夜ノ森支店のATMが派手に壊されて強盗を受けている様子を撮影し終えて、外に出た瞬間、不思議な光景が広がっていた。
【1メートル50センチほどある謎の植物/富岡町新夜ノ森】
気をつけてみるとあちこちに生えている。
【トラック背後には2メートルを超える巨体も/富岡町新夜ノ森】
国立環境研究所のサイトで調べてみると、「ビロードモウズイカ」という2年草の外来種らしい。
http://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/80340.html
別名「ニワタバコ」とも呼ばれ、明治期に地中海から観葉植物として輸入されたものがそのまま土着化した。
放射能のせいで巨大化したのではなく、元々が2メートル前後にまで成長する植物なのだそうだ。
大きいし、ふしぎな姿なので目立つのだが、枯れた姿もかなり異質だった。
【一瞬、人がいるのかと錯覚した/大熊町】
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※ガジェット通信連載「原発20キロ圏内のリアル」は、福島第一原発警戒区域20キロメートル圏内の現在の姿を写真とともにお届けします。
連載「原発20キロ圏内のリアル」で福島第一原発警戒区域20キロメートル圏内の現在の姿を写真とともにお届けします。
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