「高価だけど、長く使えるいいもの」を買う“スロー消費”な女性が増加中
UNIQLO、H&M、FOREVER 21の流行で2000年代の半ばから一般に定着し、2009年には新語・流行語大賞のトップテンにも選ばれた「ファストファッション」。飲食や雑貨、暮らしのジャンルでも低価格で気軽に購入出来る商品が人気を集めました。
しかし、その中で「少々高価でも、長く使えて価値のあるもの」を求める「スロー消費型生活者」が増えている事が、ソニーが20代~40代の男女1,032名に行った調査で明らかとなりました。
「スロー消費」とは、「高価だけど、長く使えるいいもの」を購入していく消費マインド。「消費行動に関する意識の変化を感じますか?」という質問に対し、約7割の人が「感じる」と回答。具体的にどの様に変わったかという問いには「以前よりも品質を気にする様になった」「以前よりも長く使える価値のある物を買う様になった」と回答しています。
『あなたのなかの「美人オーラ」を引き出す方法』など多数の著書を持つ、心理カウンセラーの栫井利依先生によると、これは「人間には『自分で選んだものは、良いものと思いたい』という心理があります。その商品がちょっとだけ背伸びしたモノであれば、その商品を見るたびに、自己肯定感が高まり、自分を好きになることができます」と分析。
また、「スロー消費」の傾向は女性にの方が強いのだとか。「消費行動の意識が変化した理由について」という問いに対し、「モノへの価値観が変化したから」と回答した女性は男性よりも10%多いという結果に。
「趣味や自分磨きで使用(利用)するモノを購入する際に重視するポイント」として、最も高い結果となった「成果(結果)が残せるクオリティー」という結果も男性よりも女性が多く、女性の自分磨きに対する、成果や結果を残したいという強い傾向が見受けられます。
栫井先生はこの傾向に対し「数年前ですと女性は、男性からの“モテ”を意識したり、女性から“楽しい事している”と思われるために小さな無駄遣いをたくさんしているように見えました。しかし、今までのように他人基準ではなく、自分基準で選んでいく女性が増え、自己評価の向上につながる、価値あるモノへの投資の大切さを意識しはじめているのかもしれません」と解説しています。
この「スロー消費」によって人気が高まった代表的な商品については「ファッション系でいえば時計やオーダーメイドのシャツ、生活家電でいえば掃除ロボットや空気清浄機など、趣味でいえば、女性に近年人気のある一眼カメラなど、長く使うことができ、また自分を磨き、自分を高めることができる商品は女性の新たな価値基準にマッチしたモノといえます」とコメント。
確かに、高価で自分にとって少し背伸びした商品だったとしても、そのモノを手に入れた事によって「これが似合う女性になろう」と努力する事が出来ますし、例えばセールやファストブランドで安価に手に入れたバッグよりも、貯金やボーナスを使って購入した上質なブランドのバッグの方が、お手入れもきちんとし「モノを大切にする」意識が生まれますよね。
同調査の「最近購入した、もしくは購入を考えている高価なモノは何ですか?」という質問で、家電が約40%と最も多い結果に。さらに家電の中から趣味・嗜好家電製品の購入意向を見ると、美容家電やゲーム機などを抑え、カメラが最も高い人気となりました。
twitterやFacebookに公開する写真はコンパクトデジカメや携帯電話のカメラを利用し、趣味のブログに公開する写真や、旅行の時にはデジタル一眼を利用する、そんな上手な使い分けが出来る女性が多い様です。
最近では特に、扱い方も易しく、コンパクトで軽い「ミラーレス一眼」が人気。6月15日に発売されたばかりのソニー“α”『NEX-F3』のスペシャルコンテンツ「with α」では、イメージキャラクターを務める北川景子さんのインタビューが公開されています。
今後も「BeautyBar」主宰・寺脇加恵さん、プロサーファー高橋みなとさん、書家・木下真理子さんなど多方面で活躍中の女性のインタビューが公開予定。「長く使えて価値ある」カメラをお探しの女性は一度チェックしてみてはいかが?
北川景子さんが“α”『NEX-F3』スペシャルコンテンツで「美しさの秘密」を語る
http://otajo.jp/p/4938
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