女性が思わず反応してしまうホメ言葉とは?
普段意識することは少ないですが、私たちは他人の言葉から、その意味だけでなく語感も受け取っています。
たとえば、相手に感謝の気持ちを伝える「ありがとう」という言葉をかけられると、ふっくらと満ち足りた気持ちになりますよね。その秘密は語感にあります。
まず、「あいうえお」の母音は「心の素直な開示」を感じさせます。その後の「り」「が」は、「あ」の印象を増幅させる振動音です。そして最後の「と」「う」は、その印象をたっぷりとためて熟成させる感じを作ります。「ありがとう」と言われた人は、その意味だけでなく、このような語感からくるイメージも受け取っているのです。
それならば、語感のイメージを意識して話すことで、人から好印象を持たれることも可能なはず。
今回は、『人は語感で「いい・悪い」を決める』(感性リサーチネーミングラボ/著、黒川伊保子/監修、河出書房新社/刊)から、女性をいい気分にさせる語感を持つ言葉を紹介します。
■「お似合いですね」は20代女子にはNG?
ほめ言葉にもいろいろありますが「お似合いですね」もその一つ。
「おにあいですね」と発音すると、「に」のところで口角が上がり、照れ笑いを浮かべたような表情になるため、厚かましくなく、好感度が大きい言葉だといえます。
そして、「に」を包んでいるのが「お」「あ」「い」の母音。母音は自然体で裏表のない音なので、「お似合いですね」は自然な気持ちから出た大切な言葉という印象になるのです。
だから、おしゃれな服装をした女性を褒めたりする時は「センスいいね」「素敵なお召物ですね」というよりもおすすめ。
ただし、相手との心の距離が近づくような印象を与える言葉でもあるので、思春期から20代の敏感な年代の女性には、場合によっては不快感を与えてしまう可能性もあります。
どちらかというと、落ち着いた大人の女性に使った方がベターです。
■「素敵ですね」は効果絶大
「素敵ですね」は年代に関わらず、女性の高感度の高い言葉。
「さしすせそ」は颯爽としてキラキラ光るイメージを与えます。その後に続く破裂音の「て」は色つやを想起させ、喉の入口を絞めて鋭く発音する「き」も輝きのイメージを持っているため、言われた相手に精錬潔白さをイメージさせるのです。
やたらと使うのは考えものですが、本心からであればぜひ使ってみてほしい言葉です。
■「きれいだね」と「かわいいね」は印象が大違い
「きれいだね」も「かわいいね」も、女性に対してよく使われるほめ言葉ですが、語感という点では、その印象は大きく異なります。
「きれい」の「き」は、「素敵ですね」にもあったように、鋭さと輝きを彷彿とさせます。「れ」は、丸めた舌を口の中でひるがえして発音し、華やかさのイメージがあるため、「きれい」は怜悧な輝きと華やかさを印象づけるのです。
では「かわいい」はどうでしょううか。
「か」は「き」と同様、輝きと鋭さ、硬さを想起させます。しかし、母音が「あ」なので、解放感と明るさが加わって、爽快なイメージ。つづく「わ」は輪郭がぼやけた膨張型の音なので、「か」の硬いイメージをやわらげます。そして「いい」はイケイケで若々しい印象なので、全体としてはチャーミングで親しみやすさを与える言葉となります。
クールな印象の「きれい」と使い分けてみるといいかもしれません。
語感を意識した言葉づかいをすることで、あなたの言葉に対する相手の印象は大きく変わるはず。
本書にはそのためのコツや、各音がどのような印象を与えるかが詳しく説明されていますので、ビジネスにプライベートに活用してみてください。
(新刊JP編集部)
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