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2040年には、月に日帰り旅行をする社会に?!

2040年には、月に日帰り旅行をする社会に?!
J-WAVEで放送中の番組『TOPPAN FUTURISM』(ナビゲーター:小川和也・南沢奈央)。6月3日(日)のオンエアでは、宇宙ビジネスを手掛ける株式会社ispace代表の袴田武史さんをお迎えし、「月に日帰り旅行する日はやってくる?」をテーマにお話いただきました。

■月面探査の国際レースに参加

袴田さんは月面探査の国際レース「Google Lunar XPRIZE」において、民間発の月面探査チーム「HAKUTO(ハクト)」に参加しました。

袴田:(このレースの)ファイナリストの5チームまで残ったのですが、残念ながらレースが3月末で終了してしまいました。
小川:レースのミッションって何だったんですか?
袴田:民間企業で月面にロボットを送り込み、500メートル以上月面を移動させ、月面の映像を地球に送るというレースでした。

これを最初に成し遂げたチームに賞金2000万ドル(約22億円)が贈られる賞金レースでした。このレースで「HAKUTO」は月面に降り立つロボット(ローバー)を開発し、打ち上げを待っていたところで終了してしまったそうです。

■アポロ11号以来、誰も月面に降り立っていない理由

アポロ11号が人類で初めて月面に降り立ったのは1969年7月20日。それから約50年の間、誰も月面に降り立っていません。袴田さんは、その理由を以下のように話します。

袴田:いちばん大きな理由は、当時冷戦下で(宇宙開発競争を)やっていたことだと思います。当時、ソ連とアメリカの国家の戦いのなかでおこなっていたので、軍事予算も含めて宇宙開発にかなりの資金が流れ込んでいたことがあります。アメリカがソ連より先に月面に降り立ったことで、ソ連は宇宙開発に資金をつぎ込む理由がなくなってしまったので、資金がまわらなくなり継続的におこなわれなくなりました。

他にも、アポロ時代に地球に持ち帰った大量の月のサンプルを研究するために多くの時間が必要だったこと。また月のサンプルを研究した結果、あまり有用な資源が見つからなかったり、さらに探査を続けるような結果が出なかったことが理由に挙げられると説明してくれました。

■気軽に宇宙旅行に行ける時代は?

宇宙ビジネスが進むなか、「私たち民間人が気軽に宇宙旅行に行ける時代はいつ訪れるのか?」と、袴田さんに伺うと……。

袴田:我々は“2040年のビジョン”をつくっています。2040年には1,000人くらいの人が月に何かしら仕事をしながら住んでいて、数万人の人が月のまわりも含めて宇宙を旅行している世界になってほしいなと考えています。
小川:2040年だとそんな遠い将来ではないですよね。
袴田:そうですね。実はいまもお金を払えば民間人も宇宙には行けるんです。ただ、多くの人が宇宙へ行けるような世界はもう少し時間がかかるかもしれませんが、2040年くらいにはそういった時代に近づいているんじゃないかなと思います。

■月に降り立ったときに言いたい言葉

アポロ11号のニール・アームストロング船長は、人類史上はじめて月に降り立った際に「これは1人の人間にとっては小さな1歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である」と話しました。

小川:もし袴田さんが月に降り立ったとしたら、どんな言葉を発しますか?
袴田:自分自身が月に行くようになる頃には一般の方々も月に行っているような時代になっているかなと思います。月に行くことがそんなに特別なものでなくなっていてほしいと思っているので、普通に「ただいま」と言って月に降り立てるような世界になっていればいいなと。
小川:オシャレだ。月に行って「ただいま」と言える社会っていいですよね。

いつか月に行くかもしれない私たちが、いま必要なこととは「意識を変えていくこと」と袴田さんは言います。

袴田:多くの人にとって「宇宙は夢だ」とすぐに変換されてしまい、現実的に考えはじめなくなってしまいます。その心のハードルを1回飛び越えて、宇宙に行ける時代が来たらどういったことが起こるだろうと、もっと具体的に考えはじめられるようになっていくと、宇宙に行ける時代が来たときにすぐに適応できるのではないかなと思います。

私たちが気軽に月へ旅行する日も、そう遠くないかもしれません。今後の宇宙ビジネスにも注目です。

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【番組情報】
番組名:『TOPPAN FUTURISM』
放送日時:日曜 21時−21時54分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/futurism/

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