『信じられないほどボロクソでわろたwww』ツイッターで話題になった「三並自動車販売」に、いったいどういうことなのか聞きに行ってみたら、めっちゃいいお店だった話
▲3月末につぶやかれた1件のツイートが事の始まりでした
毒舌系(?)の中古車紹介コメントがツイッターで話題に
こんにちは! 編集部てんちょ~です。
皆さんツイッターで絶賛つぶやいていますか?
「もちろんつぶやいてるよ!」
そんな方はご存じかもしれませんが、カーセンサーnetに掲載されている福岡県の中古車販売店「三並自動車販売」の中古車紹介コメントが独特だ、と話題になったのです。
信じられないほどボロクソでわろたwww pic.twitter.com/pRHCS292DJ— 弌(ハジメ)@CBR954RR (@exd52ad) 2018年3月29日
それがこちらのツイート。3月29日につぶやかれ、10000件以上のリツイートと15000以上ものイイネを獲得しました。
▲例えばこのキューブのコメント「リアドアがキューブより長いらしいです。二台並べてみない分わかりませんし、実際どうでも良いです。」とか
▲他にも3列目シートに対して「もはや罰ゲームとしか思えないスペースです。屋根裏とか押入れとかそんなイメージです。」といった毒舌系(?)なコメントが人気を呼びました
物件のコメントを見たところ「ボロクソwww」とツイートされているのも納得できました。
しかし、ただ酷評しているだけではないのです。
▲例えばこちら、3列目シートを出したときの荷室では「傘ぐらいしか載らない」と、酷評ともとらえられるのですが
▲3列目を倒し「やはり荷室にするなら3列目のシートを倒すのが正しい」「5人までなら荷物も大丈夫」
このように、実際に使用するシーンを考慮した、デメリット面も言ってくれています。
ツイートに関するコメントの中でも、「売る気あるのか(笑)」などとも言われていますが「逆に悪いところを言っていて信頼できるかも」「潔くていい」「遠まわしにほめているような感じ」と称賛する声も実際にありました。
ツイートが盛り上がった理由は「ただ面白いから」ではなく「しっかりと紹介している」という部分も評価されているのでしょう。
▲しかし、こちらの日産 グロリアの場合「ね!かっこいいやろ?」とか
▲「たまらん」とかほめ全開の印象です。昭和車が好きなのでしょうか?(笑)
いったいどんな人がどんな思いでこのようなコメントをしているのか、とても気になりませんか??
ということで、一路福岡県に飛び、担当の方をインタビューしてきたのでその模様をお届けします!
売り物なので車がいいのは当たり前! お客さんに気持ちよく購入してもらうため、不便に感じたことを正直に述べていた
▲店舗に到着すると、心地よく迎えてくださった社長の上野さん。何を隠そうあの独特な車の紹介文を書いているのはこのオジサンです
福岡空港から車で40分ほどの場所にある「三並自動車販売」に到着しました。社長とあいさつを交わし、名刺交換をするとそこには「代表取締役 上野」とありました。
苗字は三並ではないのか……?店名の由来を尋ねたところ、「三並」は近所の交差点の名前だったそうです。
このお店自体は平成12年から営業しているそう。
あの独特な紹介文を書き始めたのはNETに物件を載せた当初から行っており、もう10年ほどになるそうです。
「社長の好きに思ったことを書いてください」と、当時の営業担当に言われたのがきっかけ。
上野社長は、決して狙って面白おかしく毒舌系(?)の紹介文を書いているのではありません。
「程度などが悪いものは売らないので、売っている車がいいのは当たり前。でも、売れればそれでいいってもんじゃないよね」と、上野社長は語ってくれました。
例えば、キューブキュービック。「へこみを直してほしい」とかであれば対応はできるけど「7人乗ったときに狭いから室内を広くしてくれ」と言われても車そのものを変えることはできません。
なるほど、買ってもらった後で気になる部分が出てしまうような車選びはしてほしくないからマイナスポイントもちゃんと伝えて、知って選んでもらいたいという思いが込められていたのです!
ツイッターの投稿からアクセスが急増! 在庫がなくなるも“こだわり”が強くアップに時間が……
3月末にツイッターで投稿された後、普段は日に通常200件くらいのアクセスが、一時30000件にまで増えたそうです。そんなにも反響があるものなのか……ものすごい!
その結果、在庫車が売れたため仕入れているそうですが、NETにアップする前に1台1台丁寧に内外装をクリーニングしてから掲載しているため、ぜんぜん追い付いていないそうです。
クリーニングするうえでも、新車のときになかった傷とシミ以外のものはすべて外し、新車と同じ状態にすることを上野社長は大事にしています。
そりゃ時間かかります……。
たまに写真撮影の際トランクの掃除を忘れていることに気づくこともあるそうですが、そのときは正直に「後で掃除しておきます」と書いています(笑)
在庫車の日産 グロリア、キューブキュービックを見ると、そのこだわりや思いが伝わってきた
ひと通り取材を終え、店先を見渡すと、当然ですがNETに掲載されている車が展示されていました。
ツイッターで話題になった車も発見したので、日産 グロリア(8代目 Y31型)とキューブキュービック(初代)を見させていただきました。
▲まずはこちらのグロリアから。上野社長が「たまらん」と絶賛する車両です
▲「風景が映り込むくらいキレイ」という言葉のとおりとてもキレイなボディです。お客さんが見に来る前にはピカピカの状態を見てもらいたいので必ず洗車を行うそうです
▲内装のクリーニングも行き届いていてピカピカです
▲メーターやエアコンの液晶なども、ほこりで汚れていたりくすんでたりしていると、分解して掃除を行っているそうです。こういった細かい部分までこだわってキレイにすると内装全体もキレイにまとまって見えますね!
▲こだわりはドアの閉まり具合にも及びます。ドアヒンジの小さな部品を交換すると、閉まりが良くなるそうです。実際に開閉すると、何とも高級車っぽい音と感触でした
▲試乗もさせてもらい乗り心地も確認。今回は上野社長に運転してもらいましたが、車検が残っている車なら、お客さんに運転してもらうとのことです
▲続いてはこちらのキューブキュービック。グロリアより厳しめのコメントでしたが実際どんな車なのでしょうか
▲「本気で7人乗れるって思ってないやろうね?」という言葉はどういうことなのか? 上野社長に乗ってもらったところ、3列目はかなり窮屈でまるで押入れとか屋根裏部屋の感覚。常時7人乗るような使い方には向いていない、という意味合いが込められていました
▲3列目シートを出すと荷室スペースも狭いですが、5人乗りになれば荷室も広々確保できるので、使用するシーンを想像して車は選ばなきゃなと痛感しました
今回お話をお伺いして、上野社長は、お客さんの目線に立った販売にめちゃくちゃこだわっているなと感じました。
こういうお店なら、安心して相談できるし買えるますね。素直にいいお店だなーと思います。
「当たり前のことを当たり前にやっているだけですよ。自分がやられて嫌なことはお客さんには絶対にしたくないですからね!」
という上野社長の言葉が、とても印象的でした。
text&photo/てんちょ~(編集部 大平拓摩)
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