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『ミスミソウ』内藤瑛亮監督&押切蓮介先生インタビュー「血が通っている人間に、どういうことをすると痛いか。それが恐怖」

都会から田舎に引っ越してきた少女がクラスメイトからのイジメにあい、イジメがエスカレートしていきある事件に発展。少女は復讐の鬼へと姿を変えていく…。押切蓮介の伝説的コミックを、『ドロメ』『ライチ光倶楽部』の内藤瑛亮監督が映像化した『ミスミソウ』が現在公開中です。

数々のホラー作品を手がけてきた内藤監督と、「学生残酷映画祭」の審査員を務めるなどホラー作品に精通している押切先生の出会いはまさに胸アツ! 作品について、ホラー愛について色々とお話を伺ってきました。

――今日おそろいで取材を受けていただけているということは、映画『ミスミソウ』に太鼓判を押されているわけですよね!
 
押切:そうですね。正直本当に素晴らしいと思いました。自分の原作ですけど、「なんてものを観てしまったんだ!」って、いう感じなんです。でも、内藤監督が撮るということで安心はしていました。最初、安心できない監督の名前が、次から次へと候補としてあがってきていたので。

内藤:プレッシャーはありましたよ(笑)。自分と同世代の監督が、「実は自分も撮りたかったんです」っていう同世代の監督とか、「以前から好きで関わりたかった」というスタッフが多くて、幅広く愛されている作品なんだな、ということは感じていたので。

押切:内藤監督の『先生を流産させる会』(12)を観ていたので、もう安心でした。ありがたいです。

内藤:『ミスミソウ』を映画化するにあたっては、単なるコスプレや再現だけにはしないように気をつけました。原作が持っている核となるエッセンスを的確に表現すれば、『ミスミソウ』の実写化としては、正しいだろうなとは考えましたね。

押切:映画って公開されるとお客さんの反応をダイレクトに感じますが、それは漫画家では味わえないところなんです。映画館みたいな場所にファンを集めて、「さあ読んで!」ということは、まずないわけじゃないですか。映画の場合は、完成披露などいろいろと機会があってうらやましい。僕も反応が気になります。

――内藤監督は、最初原作を手に取った時は、どういう印象だったのでしょう?
 
内藤:もともとツイッターなどで「『ミスミソウ』を映画化するなら内藤だ」みたいな声があって、なんとなくその意図も理解しつつ、凄まじい暴力描写に圧倒された感じはありました。イジメという現実的な題材で、子どもたちが次々と殺し合うという展開は、すごいなと。最初にパンチを喰らう感じがあるけれども、突きつめていくと子どもたちの背景にあるドラマが繊細に描かれていて、そこは最終的にグッときたところでした。

押切:ありがたいですねえ。僕はもう監督やプロデューサさんに作品をあげた気持ちでしたが、映画が漫画を超えてきた感じがしたので正直、映画を観たあと悔しかったですよ。実は僕はもともと映画の道に入りたかったのですが、漫画の道に入って。だからシーンを考える時に映画っぽくなってしまいがちで、『ミスミソウ』も映画っぽいシーンが多いんです。それを実際に映像に昇華してくれて、もう何も言えない。嫉妬するほどいいなあと。

内藤:僕は逆で、実は最初漫画家になりたくて。書いて投稿くらいは、大学生の頃までしていました(笑)。でも向いてないなと思うようになり、就職をして自主映画を撮りはじめて、結果的にそれが仕事になったという流れなので、漫画家さんにはリスペクトと嫉妬がありますね(笑)。

――どこか運命のいたずら的な出会いすら感じますね(笑)。
 
押切:お互いそういうカタチだったという。

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