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”過去への逆走”YUMA YOSHIMURAの個展「逆走 – gyakusou 」が開催

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昨年2017年6月末に銀座に誕生した新たなカルチャー発信スペース「Basement GINZA」にて、YUMA YOSHIMURAの個展「逆走 – gyakusou 」が開催される。

これまで国際的に数々の作品を発表し、日常生活における不確かさや混沌といった感覚を作品に反映し、現在は東京を拠点に活動しているYuma Yoshimuraはこのように語る。

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今回の展示「逆走」は、2009年から2013年にかけて発表した作品のアーカイブと、2015年から2017年始めまでに制作した未発表作品との、2つのピリオドから成り立っている。

2009-2013年のアーカイブは、木パネルにアルミ板を貼り描画した作品が主である。それらは、制作する上での素材選びや技法の研究、屋外での壁画制作など、現在の作品に至るまでの基盤となっている。
ただ、テーマ性を重視する以前に、描くという行為そのものに、より意識が向いていた。そのため大まかな着想源はあるものの、自分が描いたものは一体何なのか、日を追うごとに違和感や疑問を持ち始めた時期でもあった。

2015-2017年の未発表作品は、より明確な自分の観点や描く対象物について思考し続け、制作したものである。そしてこの頃から、世間との関わり合いや自分の社会的な立ち位置、役割について意識を傾けるようになった。また素材は、実験的なテクスチャーを施した木パネルや水彩紙などを使用した。

2017年夏、“beyond the shapes”という新たなシリーズを先に発表する。それは「生への執着」という、過去から現在までの作品に通底する主題を見出す糸口となった。
それを踏まえた上、結果として未発表作品の源は、生きる上で見過ごせない、その時々の内面を抽象的にとらえた自身の肖像であり、私的内容を映し出したものであると把握する事ができた。なぜならば、過去へと逆走し昔へと順を追いながら、抱いていた違和感や曖昧な概念に問いかけ続け、ようやく着地点に到達出来たからである。そして、それが起点となりQUIET NOISE arts and breakで同時開催する展示、新作「まぎれこんでしまえば」を生み出した。

今回「逆走」する事により、未熟ゆえの荒々しさ、洗練を求めた試行錯誤、ようやく気付けた。 自分の本質、それらを提示できる貴重な機会となった。そしてこの先も、生へのストーリーは続いていくのだ。

-Yuma Yoshimura

(企画:日本たばこ産業株式会社・QUIET NOISE arts and break)

YUMA YOSHIMURA 個展「逆走 – gyakusou 」
【会期】2018年3月17日 (土)-4月1日 (日) 12:00~19:00
※期間中、月曜定休
【会場】Basement GINZA

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