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宝くじの悲劇!? 「年末ジャンボ1億円当選男」最悪の顛末 – 第4回 –

第1回
http://getnews.jp/archives/2009467 [リンク]

第2回
http://getnews.jp/archives/2009470[リンク]

第3回
http://getnews.jp/archives/2010016 [リンク]

銀行の投資信託を断り、先物取引に手を出してしまった西田春夫さん(仮名・56歳)は、悪質な先物取引詐欺グループの手口にハマり、どんどん転落していく。それにすら気が付かない彼にさらなる災難が続く。

気になるのは妻の存在

いきなり1億円もの大金を手にしてしまった人間に、「足元を見失うな」「調子に乗るな」「浮かれるな」という方がムリな話ではある。
しかし、ここまでの話を聞くと、西田氏の人の好さや甘さ、世間を知らない部分がよくよく見て取れる。それが、近づいてきた者につけ込まれる大きな原因であることは確かだ。結局のところ、彼がつぎ込んだ先物投資額は、すべて含めて2,000万円ほどになった。

ここで気になるのは、話の端々にも出てこない妻の存在である。彼が有頂天になって、暴走しはじめたところを家族として制止できなかったのだろうか?
そのことを尋ねると、酒3杯に続いて頼んだチューハイを飲み干し、口を開いた。

妻の様子がおかしい

いやぁ、そんなに会話もせーへんかったんでね。静かに小遣いもらっていましたよ、はじめは……
ブランド品を買い漁ったり、自分が欲しかった化粧品を買ったりと、まぁ、可愛いもんでした。でもね、まぁ人間ですわ。嫁さんも金の魔力に惑わされてしまってて、おかしくなってたんです。

ある日、通帳を覗き込んでみると、預金額が目減りしている。「ん? これはなんや?」と。
そしたら、3日前に1,000万円が引き出されている。そんなはずはないんです。この通帳を管理しているのは、僕と妻だけなんですから。

「おいぃぃ! 1,000万円はどないしたんじゃ! おまえが引き出したんやろ、これ!」
「……」
聞いてんのか! コラ!
「……ごめんなさい」

話を聞いてみると、なんや自分の父親に勝手におろしたその金を回したらしい。それも義父の株の穴埋めに使っとったと。さすがに、妻や家族には優しいこの僕もはらわたが煮えくり返りましてね。

ド素人が株なんかに手ぇ出して、うまいこといくわけないやろ! アッホか! 金をドブに捨てるようなもんじゃ!」
「……」
うまい話には裏がある! そのくらいわからんのか、ボケ!」
「ええやない! あんたかて、あのアホの兄弟助けたったんやろ! 返ってもこーへんのに!」
「な、なんやと! オレの兄弟に向かって! おまえんトコのボケジジイの補てんなんかしたないわ! 慰謝料じゃ出ていけ!

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