25歳女子フリーター「シャンプーになりたい」とつぶやく…… 「なんで生きてるかわからない人」マンガの心象がリアル

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学校を卒業して一人暮らしをしていると、時折「自分って何やっているんだろう?」と思ってしまう時があるのではないでしょうか?

『pixiv』『Twitter』などに創作イラスト・マンガを投稿しているあぬさん(@ringoanu)が、「なんで生きてるかわからない人」のマンガをツイート。観た多くの人の心を揺さぶっていました。

お風呂に入りながら「なんで私生きているんだろ」と物憂げに思う和泉澄。フリーターで25歳。「別に働きたくて生きてるわけでもないし、誰かと会話するためでもない。ご飯を食べるためってのもなんか違う」とついつい考えてしまいます。

「いっそのことシャンプーにでもなったほうがいいかもしれないね」と思う澄。「押されてひたすらシャンプーを出す。なにも考えなくていいから楽だ」と「シャンプーになりたい」とつぶやきます。この段階で既に切ないです。

ドライヤーをかけ、テレビを見ながら「何かやりたいと思いつつも、ただ時間を浪費している」と思う彼女。「少しずつ真っ暗な未来に進んでいるとわかっているのに放置している」とわかっていながら動き出せない自分に、「何やってるんだろ私」と目元に涙が滲みます。

このあぬさんのマンガには「心をえぐってくる」「胸が痛い」「こういう気持ちの人は少なくないと思う」という共感の反応が多数見られたほか、「何故生きるかと悩む事は誰でもある」といった意見や「なんとなく生きていて何が悪いのか」といった声もありました。

ある『Twitter』ユーザーからは次のようなツイートも。

よくこんな気持ちになるけど、私は、そもそも生きる事自体は意味がなくて当たり前なんだって騙しながら生きてるの。
自我が生まれたのはたぶん明治なので歴史が浅いし、個人がなんで生きるか見出すのは難しい。

生きる意味をくれる他人が現れてくれたから( ˘ω˘ )それさえあれば…って思う( ˘ω˘ )

「リプライ等全て目を通させていただいております」というあおさんは、「自分が投稿した作品にこんなにも反応があったのは初めてで嬉しい半面、共感して頂ける方が多くて辛くもあります」といい、「生きていく上での参考になるような話はおそらく描けませんが、何かしら心に響くような話を今後も描けたらと思っています」とコメントしてくれました。

一歩を踏み出せない感覚が読んだ人の琴線に触れたこのマンガ。「なにかすれば?」と言うのは簡単ですが、当人たちにとってもそれは分かっていることで、それが出来ないでいるから思い悩んでいるということを「シャンプーになりたい」という言葉で端的に表しているあたりが、心を揺さぶるのではないでしょうか。

※画像は『Twitter』より
https://twitter.com/ringoanu/status/952180405838467078 [リンク]

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ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

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