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20人から100人にメンバー規模拡大――多すぎる新入社員を効果的に育てた正林流組織論

現在はおよそ200名の所員を擁する正林国際特許商標事務所。設立からこれまでの間に、20名ほどのメンバーが、わずか1年で100名に急拡大した時期がありました。今回はそんな事務所の現場で長い間チームマネージャーを務め、組織づくりの一翼を担ってきた弁理士・星野寛明のストーリーをお届けします。

※本記事は、「PR Table」より転載・改編したものです。

未経験の新人ながら、所長のクライアントを「任される」日々

f:id:mihomiho4892:20171220154438j:plain 当事務所の所長・正林真之は、弁理士資格試験の講師としても知られています。そのため入所した所員の中には、事務所の存在よりも先に、講師としての正林に出会った人も多数います。現在、「特許第二部部門」でマネージャーを務める弁理士・星野寛明もそのひとりでした。

正林に出会った当時、星野は大阪にある化学系のメーカーで働きながら、弁理士を目指していました。30歳を目前にして転職を考えるようになった彼は、まず独立系資格を取ることを考え、どうせなら難関資格にチャレンジしようと決意します。そこで受講したのが、正林の講義だったのです。

星野 「正林の講義は、聞いていて抜群に面白かったんです。だからいざ弁理士業界に入るとき、まっさきに彼の顔が頭に浮かび、その事務所の門を叩くことにしました」

星野は弁理士試験勉強中の2003年、正林事務所に入所します。当時は20人ほどしかメンバーがおらず、池袋にあるごく普通のワンルームマンションを、いくつか借りていた時期でした。まだ正林もいち弁理士としてクライアントを多数持っており、星野は正林自らが運転する車に同乗して、一緒に営業に回っていました。

星野 「入所したばかりの頃は、試験勉強と、目の前の仕事を覚えるのにいっぱいいっぱいで。それなのにいきなり、事務所としてもかなり大事な大手クライアントとの初取引を任せてもらうことになったんです。とにかく驚くほど新人に“信じて任せる”文化があるんですよね。それに慣れるまでは、日々かなりの緊張感がありました」

ほとんど未経験でありながら、所長のクライアントを受けもつのは大変なこと。しかし星野はそのチャンスをしっかり掴み、逃しませんでした。その頃担当していた大手企業は、10年以上が過ぎた今でも取引が続く、当事務所の主要クライアントのひとつです。

大事な仕事をどんどん「任される」ことによって、彼の弁理士としてのスキルも次第に磨かれていきました。

1年間で人数は5倍以上。 急成長した組織の真っ只中でマネージャーに

ちょうど星野が入所してから数年の間に、正林は事務所をさらに発展させるべく、一気に拡大路線に転じていきます。急成長を実現するためには、仕事が増えてから人を採用しても間に合いません。積極的に雇用を行い、わずか1年ほどの間に、20名程度だった所員を100人ほどまで増員したのです。

当然、現場では、取り組まねばならない課題が山積になりつつありました。急激に増えた人員をどう束ねていくのか、新人教育はどうするか、仕事の質を落とさないためのチェック体制をどうするのか……。

化学チームのマネージャーを任された星野をはじめ、現場では数名のリーダーが中心となって、組織としての基盤を固めていきました。

星野 「正林もよく話していましたが、人数がいるからといって何とかなるものではないんですよね。でも事務所拡大のためには、まず人数が必要で。そこでさまざまな試行錯誤を繰り返しながら、体制づくりに取り組んでいました。自分たちがどんな状況であれ、仕事の質を落とすことはできません。どんなに長年の付き合いがあるクライアントでも、信頼を失うのは一瞬ですから」

未経験の所員に対してはOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)を行い、さらに厳重なチェック体制によって業務クオリティを維持。一見すると当たり前のことのようですが、正林はそれをトップダウンで推進しようとしませんでした。人員が急増している時期だからこそ徹底して各チームの裁量に任せ、それぞれがきちんと成果を出すことを求めたのです。

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