体験を伝える―『ガジェット通信』の考え方

面白いものを探しにいこう 本物を体験し体感しよう 会いたい人に会いに行こう 見たことのないものを見に行こう そしてそれをやわらかくみんなに伝えよう [→ガジェ通についてもっと詳しく] [→ガジェット通信フロアについて]

ゲーム作りでは「断然キャラクターを表現したい」——フリーゲーム『ざくざくアクターズ』作者・はむすた氏インタビュー

フリーゲームの名作RPGとして多くのファンを魅了し続けている『らんだむダンジョン(らんダン)』と『ざくざくアクターズ(ざくアク)』。今回はこれらの作品の作者であるはむすた氏のインタビューをお届けする。ゲームで表現したいことや『ざくアク』の物語に込めたテーマなど、ゲーム制作に関するお話を中心に語っていただいた。

なお、インタビューは2016年の3月に行った。本インタビューでも話題に上がった水着イベントが先日ついに完成し、約2年ぶりのアップデートが配信されている。この機会にぜひ、はむすた氏の作品への想いに触れていただければ幸いだ。
hamusuta-interview-eyecatch

『ざくざくアクターズ』

プレイヤーのみんなで作りあげた「ざくアクコラボカフェ」

——さっそくですが、窓の杜大賞1位、「フリゲ2015」2位おめでとうございます!フリゲ2015については600票と、『ざくアク』のファン数の多さを実感しました。

はむすた:おおお、ありがとうございます!皆さんのおかげですー!あれだけ票が集まったことにびっくりしました(笑)。有り難い限りです……!

——そんな『ざくざくアクターズ』について、3年以上の長期制作だと思いますが、開発中や開発後の出来事などで、印象深いことなどはありましたか?

はむすた:直接の開発とはずれるのですけれど、やっぱり「ざくアクコラボカフェ」でしょうか?まさか自分のゲームが現実の地で喫茶店になるとは思わなかったです。 新幹線に乗って見に行ってきましたが、思ったよりもずっと繁盛していて、これもまた有り難い限りで……。お客さん少ないんじゃないかなーと思って頑張ったのですが、完全に杞憂でした(笑)

——「フリーゲームと喫茶店がコラボレーションする」ということ自体、恐らく初めての出来事ですよね。連日満席で整理券も配布されていて、盛況ぶりが伺えました。

はむすた:そうですね。私もびっくりしましたけど、秋葉原のカフェのオーナーの方が『ざくアク』のファンという事でお話を頂きました。なので、メニューとかは殆どお任せしました。短い期間に頑張ってくれたと思います。店内に飾ったポスターなども、開催後にお客さんに発送してくれたみたいで。

——食事のメニューも、キャラクターの設定や魅力をおさえたものになっていて、開催者の方の作品愛が伺えました。自分のゲームの世界観が現実になったカフェに、実際に行ってみた感触はどうでしたか?

はむすた:行ってみた感触はひたすら緊張してて、あまり覚えてないです。メニュー全部もってきてくれて食べきれなくて困りました(笑)。あとは店内で自由に書ける『ざくアク』のフリーノートにキャラクターのイラストや感想が書かれていて、すごく有り難かったし、嬉しかったです。あれはファンの方が用意してくれたものですね。ああいう機転は本当に助かりますね。

——フリーノートも、多くのファンの方々の交流に使われていました。まさに『ざくアク』の作中に出てくる「ハグレ王国」のように、プレイヤーのみんなで作りあげたイベントになったんですね。

はむすた:そうですね。ノートのおかげで、ぐっと『ざくアク』感が増したと思います。

生きた「キャラクター」から、自然と「物語」が生まれる

——この流れで『ざくアク』のゲーム内容の話に入ろうかと思います。『ざくアク』は、主人公デーリッチとローズマリーの二人だけの王国から始まり、そこに多くのキャラクターが集っていく物語で、システムも「RPG&王国運営」という特徴的な形式です。こういった物語・システムにしようと思った背景はありますか?

はむすた:ええと、システムとして考えると、増えていくキャラクターを自然に一カ所に集めないといけないので、ギルドとか組織的なものがいるなと考えて……それが発展していって、最終的に面白そうな、王国というものになりました。キャラクター的にはデーリッチには怒られそうだけど、なんか頼りない王様が欲しかったので、デーリッチが生まれました。前作の主人公アナンタさんが非常に頼もしい存在でしたので、逆でやりたかった(笑)

1 2 3 4 5次のページ
もぐらゲームスの記事一覧をみる
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。