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“死後の世界”を覗き見る禁断の臨死実験――リメイク版『フラットライナーズ』のあらすじと見どころ[ホラー通信]

「人は死んだらどうなるのか?」という疑問は結構多くの人が思い浮かんだことがあるんじゃないでしょうか。心臓が止まった瞬間から“無”になるのか? でも、心臓が停止してからも脳が活動していたら……? 12月22日よりいよいよ公開となる映画『フラットライナーズ』は、心臓停止後の数分間に脳が見せる“死後の世界”を確かめるために、自らの身体で臨死実験を行った医学生たちの味わう“予期せぬ恐怖”を描きます。

今作は、キーファー・サザーランド、ジュリア・ロバーツ、ケヴィン・ベーコンという豪華キャストで1990年に公開された同名映画のリメイクにあたる作品。世紀の発見のために臨死実験を持ちかける発端の人物は、キーファーからエレン・ペイジへとバトンタッチ。キーファー演じるネルソンは、実験前に「死ぬのに良い日だ!」なんて言ってみせるどこか軽さのあるキャラクターでしたが、エレン・ペイジ演じるコートニーは強さの裏に弱さが垣間見える少し複雑な人物。世紀の発見のためと思われた実験にも、実は別の期待を抱いているようで……。ストーリーのベースはオリジナル版と一緒ですが、細かな変更が加わって、より感情移入しやすいものに。そして映像も没入感あふれるものへとパワーアップしています。

あらすじ

人間の心臓が停止しても、脳はまだ数分間活動を続けている。そこに“死後の世界”のヒントがある――。優秀な医学生のコートニーはその“脳が見せる死後の世界”を自ら体験しようと、同級生らに禁断の臨死実験へ協力を要請。「もし蘇生できなかったら?」「脳に障害が残ったら?」「この実験が学校にバレたら?」 想像しうる数々の危険を顧みず、意志を曲げないコートニーは同級生らを半ば巻き込む形で実験に臨みます。

実験終了後、死後の世界を見て蘇生されたコートニーは、どこか地に足がつかない様子。「こんな危険な実験は二度とするまい」と思う仲間たちでしたが、その後コートニーが秘められた能力を覚醒させたかのように異常なまでの記憶力を発揮し、ぐんぐんと成績を上げていくのを目の当たりにして、死後の世界を見ることに興味を持ち始めます。そして、実験後に起こるおそろしい“副作用”になど気付かないまま、ひとりまたひとりと実験体に。それも張り合うように心臓停止時間を延ばしてしまいます。

そんな彼らが対峙することになるのは、彼らが必死にフタをして、見て見ぬふりをしてきたものだったのです――。

見どころ1:感情移入してしまうリアルなキャラクターたち

『フラットライナーズ』の魅力を後押ししているのは、実験に臨む学生たちを「こういう人、いる!」あるいは「自分もそういうところがあるかも」と思わせる、身近でリアルなキャラクターに仕上げたところ。医学的な興味のために“死んでみる”学生にはなかなか感情移入しにくいかもしれませんが、今作は自分の身に置き換えられるような人間らしいキャラクターを作り上げることで“彼らの目線”で臨死実験とその末路を疑似体験できるように作られています。

ごく冷静に見えて自分の弱さをひた隠しにしているコートニー。美人で頭もいいがユニークで人に好かれるマーロー。女の子が大好きでチャラいけれど根はいいヤツのジェイミー。母親からのプレッシャーに押しつぶされそうなソフィア。そして、社会経験もあり誰よりも落ち着いていて知識もあるお兄さん的存在のレイ。それぞれが、日ごろ表には出さない“弱さ”を抱えています。そしてそれにより、臨死実験に対して「これまで目覚めることのなかった自分の能力を覚醒させられるかも」という期待を抱いてしまうのです。

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記者:

デザイナーと記者の二足のわらじ。ふだんはホラー通信(http://horror2.jp/)で洋画ホラーの記事ばかり書いています。好きなバンドはビートルズ、好きな食べ物はラーメンと角煮、好きな怪人はガマボイラーです。

TwitterID: _reinus

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