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ローカル線「只見線」の車窓から紅葉を楽しむ

ローカル線「只見線」の車窓から紅葉を楽しむ

桜は暖かい地方から、紅葉は寒い(あるいは標高が高い)地方から順にやってくる。東京より一足早く紅葉を楽しむべく向かったのは、東北地方の福島県。往路は東北新幹線で郡山へ出て、そこからJR磐越西線で会津若松へ。会津若松からはJR只見線を使って山の中を新潟県側に抜けつつ、山の紅葉を楽しもうという寸法だ。
あいにく、予定していた日が思い切り台風の影響による悪天候にかぶってしまったが、雨の紅葉がもたらすしっとり感こそ日本の秋と信じて出発だ。

秋の会津は「そば」で決まり

只見線は山の中を横断する1日に7本しかないローカル線。日帰りでは間に合わないので、会津若松市内に前泊することに。
JR東京駅からJR郡山駅までは東北新幹線で約1時間20分。そこからJR磐越西線に乗り換えてさらに約1時間20分。2両編成の会津若松行きは満席で、ちょっと驚いた。

JR会津若松駅へ着いたら夕方。早めの晩ご飯にする。ソースカツ丼のようなB級グルメもあるが、秋から冬に訪れるなら、「そば」と「こづゆ」をおすすめしたい。
「こづゆ」は会津の郷土料理。雨交じりの秋の会津には、温かいつゆが似合う。

訪れたのは、会津若松駅からタクシーで7分の「桐屋・権現亭」という会津そばの名店。
桐屋・権現亭 外観

会津若松駅と鶴ヶ城(若松城)の間くらいにある「桐屋・権現亭」

まずは、温かく具だくさんのこづゆをいただく。
桐屋・権現亭 こづゆ

具だくさんのこづゆ。乾物のだしと山の幸が詰まっていておいしい

体が温まったらそばだ。会津頑固そば、飯豊権現そば、会津のかおりの3種類があり、悩んでいると、3種が少しずつ入った「こだわりそば三種盛り」をおすすめされた。
桐屋・権現亭 こだわりそば三種盛り

左から会津頑固そば(石臼挽きの十割そば)、飯豊権現そば(一番粉の白いそば)、会津のかおり(福島県オリジナルの品種)。自分で擦るわさびもうまかった

会津は全国有数のそばの産地。そば好きだった信州の高遠藩主保科正之が会津藩へ移封になって以来受け継がれてきた、歴史あるそばなのである。特に秋は「新そば」の季節なのだ。

満足したあとは、会津若松駅周辺のホテルに宿泊。明日の只見線の旅に備えて、早めに就寝する。

只見線は会津川口まで?

翌朝、7時37分発の只見線に乗車。只見線は、会津若松と新潟県魚沼市の小出(こいで)を結ぶ路線だ。路線名になっている只見は福島県の西の端、新潟県との県境にある町だ。

でも、乗り込む車両の終点は、只見より手前の「JR会津川口駅」。なぜか。
只見線

只見線は電化されてないので、やってきたのは電車ではなく気動車。行き先は「会津川口」

実は東日本大震災から4カ月ちょっとたった2011年7月、新潟県から福島県会津地方にかけて集中豪雨が襲い、只見線は大きな被害を受けたのだ。いまだに流された橋梁のうち3つが復旧しておらず、会津川口-只見間は代行バスでつながれているのである。

山間部へ入ったら車窓を見逃すな

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