『BLEACH』ハリウッド実写化は脚本に不満で頓挫していた 久保帯人先生「ドラゴンボールの例もあるので……」
2016年に連載が完結し、全74巻のコミックスは累計発行部数9000万部を超える人気漫画『BLEACH』。福士蒼汰さんが主演する実写映画版の公開も来夏に控えていますが、実はかつて、ハリウッド実写映画の制作が報じられていたことを覚えているでしょうか。一体あの話はどうなったの……!?
原作者の久保帯人先生が11月11日深夜放送のTBSラジオ『サンドウィッチマンの週刊ラジオジャンプ』(土曜日24:30~)に出演し、ハリウッド実写版のその後について語りました。
頓挫の理由は脚本
ハリウッド実写化の噂が初めて報じられたのは2010年3月頃。2012年2月には海外のニュースサイトで「本格始動」と報じられ、監督にピーター・シーガル(映画『ゲット・スマート』)、プロデューサーにマシ・オカ(テレビシリーズ『HEROES/ヒーローズ』)といった具体名も挙がっていました。
ラジオ出演した久保先生は、“まだ表には出ていないここだけの話”として、「監督候補も決まっていて、主演やりたいという俳優さんも日本に来て一緒に食事したりして、その俳優さんが描いた一護のイラストも持っているんですけど」と具体的に制作が進行していたことを認め、「でも脚本がどうにもまとまらなくて」と企画が頓挫してしまった理由を明かしました。
『BLEACH』がハイスクールものに?
久保先生によると、ハリウッドは1本の作品にかける予算が巨額のため、スポンサーの権力が大きくなり、確実に集客が見込めるストーリーに作り替えられてしまうとのこと。『BLEACH』も米国のオーソドックスなハイスクールものに寄せられてしまい、「『BLEACH』でやらなくても良い話じゃない?」と感じたそう。久保先生の要望もあって修正を繰り返したものの上手くまとまらず、映画化権の契約期間が終了したと説明しています。
番組のパーソナリティーを務めるサンドウィッチマンの伊達みきおさんが「どうなんですか、気持ち的には。もうちょっと妥協すれば良かったとか」と尋ねると、久保先生は「いやあ、でも、(ハリウッド版)ドラゴンボールの例もあるので……」と苦笑い。「今まで応援してくれたファンがどう思うか、気になるじゃないですか」といい、日本の実写版については「すごく原作のことを考えて作ってくださってるなと感じています。楽しみです」とコメントしていました。
『TBSラジオクラウド』では、放送でカットされたエピソードも収録された完全版を公開中:
https://radiocloud.jp/
画像:http://www.j-bleach.com/
参照:http://variety.com/2012/film/news/wb-developing-pic-of-manga-bleach-1118050608/
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