NVIDIA、Tegra 3のアップグレード版”Tegra 3+”を年内にリリース

NVIDIAのゼネラルマネージャーであるMichael Rayfield氏が米国シアトルで今週木曜に開催されたHTCのカンファレンスにおいて同社のモバイル向けSoC「Tegra」のロードマップを紹介、その中で、今年後半にも現行のTegra 3のアップグレード版”Tegra 3+”をリリースする計画を明らかにしたそうです。”Tegra 3+”は仮の名前で正式には別の名前が付くと述べたそうです。Tegra 3+はスマートフォンやタブレットで使用される製品で、現行のTegra 3よりも性能を高めたところに大きな違いがあるとのこと。現行のTegra 3はASUSのTF201やTF300T、AcerのA510、HTCのHTC One Xなどで複数のタブレットやスマートフォンで採用されていますが、まだLTEをサポートした製品はありません。このうちHTC One Xについては、LTEモデルは存在するものの、Tegra 3ではなく、QualcommのS4プロセッサーが使用されています。LTE対応モデルでプロセッサーが変更されているところを見ると、Tegra 3はLTEとの相性が悪いのではないかと予想されます。このことについてRayfield氏は、LTE対応の通信モデムで市場の圧倒的なシェアを持つQualcommから十分な支援が受けられなかったことを口にしたそうです(社名はもちろん言わなかったそうですが)。しかし、Tegra 3+はLTEとの互換性も十分にあるらしく、Rayfiled氏は、今年Q3中にはTegra 3チップを搭載したLTEスマートフォンを目にし始めるようになるだろうと述べたそうです。ロードマップによると、2013年ごろにはTegra 3+の次の世代の”Wayne”と、ICERAの通信チップを内蔵した”Grey”が登場することになっています。Rayfieldはまた、モバイルプロセッサーにおけるグラフィックス性能について、スマートフォンの登場以来年々向上してきていることから、今後数年でコンソールゲーム機の水準にまで達するとの見通し示したそうです。

Source : PC MagTechnoBuffalo



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