精度は専門医とほぼ同等!眠りの深さを判別するAIを米MITが開発

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夜なかなか寝付けないという方は多いことだろう。睡眠障害がアルツハイマー病やパーキンソン病などの重篤な病気の症状として現れることもあり要注意である。

そんななか、米国のマサチューセッツ州工科大学(MIT)に登場したのが、眠っている個々人の睡眠状態を推定するAIだ。

・ラジオ波とディープラーニングで眠りの深さを推定

同大学の研究者らは、人間の周辺のラジオ波から必要な情報を抽出・解析できるように、AIをニューラルネットワークで最適化。ワイヤレス機器から発せられるラジオ波が人体に反射すると同時に、心臓の鼓動や呼吸数、さらには身体の僅かな動きを察知。結果、反射波の周波数として算出される。

AIはラジオ波を収集・解析しながら眠りの深さを推定。例えば、「深い眠りに入っているかどうか?」や「いつ夢を見ているか?」を見破ることも可能であるという。

・精度は専門医とほぼ同等

健康な被験者25名を対象とした実証実験では、80パーセントの精度で眠りの状態を判別可能であることが確認されている。効果を立証するにはさらに大人数での臨床試験を試みる必要があるが、「睡眠障害の専門医が脳波を調べる場合に匹敵するレベル」と研究者らは説明している。

アルツハイマー病やパーキンソン病、うつ病、てんかんなどの病気と、睡眠障害との因果関係についてはいまだ解明されていない。新テクノロジーをきっかけに、これらの病気の解明につながる成果が得られることを期待したい。

MIT

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