仏ミシュラン、バイオ素材から3Dプリンターで出力する次世代タイヤを開発中

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フランスの大手タイヤメーカーであるミシュランは、バイオ素材や生分解性素材を原料とし、3Dプリンティング技術によって製造できるホイール一体型タイヤ「VISION(ビジョン)」の研究開発に、2016年8月から取り組んでいる。

・バイオ素材を原料に3Dプリンターで出力するホイール一体型のエアレスタイヤ

蜘蛛の巣のような構造で形成される「VISION」は、空気を必要としない“エアレス”タイプ。

十分な硬度を有し、快適性や安全性を担保しながら、タイヤが破裂したり、パンクすることがないのが特徴だ。

ホイールとタイヤが一体となっているため、タイヤと接する“リム”が必要なく、車両を頑丈に支えながら、衝撃や圧力を吸収する柔軟性も兼ね備えている。

また、環境負荷を軽減するべく、原料には、糖蜜や竹、木材などのバイオ素材や生分解性素材を使用し、3Dプリンターで“出力”することを想定。

必要な部分にだけタイヤ素材を補充したり、ユーザーのニーズに合わせてトレッド部分をカスタマイズできるというわけだ。

将来的には、このタイヤにセンサーを搭載し、空気圧や走行距離などの情報をリアルタイムで収集させるほか、ユーザーが、モバイルアプリを介して、タイヤの補充やカスタマイズなどをオンラインで予約できる機能を備える方針だという。

・近い将来の実用化に期待

「VISION」は、まだコンセプト段階であり、実用化のめどはまだ立っていないが、次世代のモビリティを支える革新的なタイヤとして、今後の動向に注目したい。

Michelin

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