異端から最先端へ。キツネの嫁入り、4thアルバムが完成!

異端から最先端へ。キツネの嫁入り、4thアルバムが完成!

常に新しい感性や独特のシーン/バンドが派生する京都において、ひときわ独自な世界観と他の追随を許さない活動を続けるキツネの嫁入り。そんな彼らが、メンバーの脱退、転勤、結婚、出産など多くのバンドが直面する危機に直面するも、その感情、経験すべてを武器に、新しい編成、最強の布陣で渾身の4thアルバム『ある日気がつく、同じ顔の奴ら』を完成させた。

リリースはP-VINE RECORDSから、9月20日を予定している。

定期的に〈スキマ産業〉(これまでに全48回)、〈スキマアワー〉(これまでに全6回)という音楽イベントを主催。彼らにしかなし得ないブッキングで1シーンを築いてきた。廃校の小学校で音響システム、ステージ、照明などもDIYで設置し、“学校で聞く、学校で教わらなかった音楽”というテーマで開催されるイベントには、これまでにUA、ジム・オルーク、THA BLUE HERB、山本精一、大友良英、向井秀徳、トクマルシューゴ、高野寛、二階堂和美、キセル、石橋英子、タテタカコ、Predawn、テニスコーツ、コトリンゴ、志人×スガダイロー、シャムキャッツ、Alfred beach sandalといったそうそうたるメンツが出演。京都ローカルの人気雑貨、カフェなどの出店も多数と、地元・京都に目を向けつつも外からの風通しを大切にしてきた。

メンバーは、京都・大阪・東京と離れて居住。また、システムエンジニア、ディレクター、営業、ワインショップ店長といった、さらに休みも合わない職業の中、毎週の深夜リハーサル、遠隔でのデータのやり取り、ライヴ当日の突貫リハーサルを重ねて誕生した楽曲たちは、まさに濃厚、ひたすらに濃厚。すべてを乗り越えてきた各人の経験が音塊となったような、迫力に満ちたアルバムとなった。

前アルバム『死にたくない』後に、新たに加入したベース・猿田健一により、ジャズの要素が大きく導入され、もともと同嗜好の強かったドラム・鍵澤学とのグルーヴは、強固かつグルーヴィに。リーダー・マドナシの旧友・西崎毅によるエレキ・ギターは、控え目なようでバンドにダイナミズムをもたらした。

変拍子をベースにポリリズム、細かなアレンジを横断し、さらに音の層を生み出すのがトランペット/フリューゲルホルンの松原明音。彼女の、時に女性的なやさしさに満ちたメロディ、警鐘を促すような激しいフレーズは、バンドに攻撃性と温かみの両方を加え、それにひさよのピアノと、自由に言葉を連ねるマドナシの歌が重なったとき、変拍子が主軸となっているが、複雑なようで、妙にシンプルに聞こえる“キツネの嫁入り”としか表現できない、オルタナティブミュージックが誕生した。(雄)

『ある日気がつく、同じ顔の奴ら』
2017年9月20日発売
PCD-26068 ¥2,600(税抜)
※紙ジャケット仕様
<収録曲>
01.狂想
02.同じ顔の行進
03.落陽
04.もえる街
05.ペラペラ
06.One day
07.最終兵器
08.ある日気がつくよ
09.巻耳
10.奴ら

・アルバム 特設サイト
http://madonasi.com/kitune/4th/

〈レコ発ツアー〉
9月10日(日) 徳島 徳島ロックストリートVol.13
9月28日(木) 大阪 梅田シャングリラ w/ downy
10月07日(土) 石川 金沢puddle/social「Magical Colors Night」
w/ noid、Young Statues(US)、my letter、cassette tape echo
10月14日(土) 東京 青山月見ル君想フ ※ワンマン
10月28日(土) 愛知 名古屋 新栄Live&Lounge Vio
w/ doimoi、skillkills
11月04日(土) 広島 広島スパイダー
w/ ウサギバニーボーイ、LOOLOWNINGEN & THE FAR EAST IDIOTS
11月05日(日) 兵庫 姫路サウンドトポロジー2017
12月09日(土) 京都 木屋町アバンギルド ※ワンマン

『ある日気がつく、同じ顔の奴ら』トレーラー

https://www.youtube.com/watch?v=Dk4i-Xdr8Fk&t=7s
異端から最先端へ。キツネの嫁入り、4thアルバムが完成!

『ある日気がつく、同じ顔の奴ら』

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. 異端から最先端へ。キツネの嫁入り、4thアルバムが完成!

OTOTOY

ハイレゾ音楽配信/メディア・サイト。記事も読めるようになったアプリもよろしくどうぞ。

ウェブサイト: http://ototoy.jp/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。