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住みたい街常連の”あの街”、実は「甘すぎ」?「似非セレブ」?

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住みたい街常連の”あの街”、実は「甘すぎ」?「似非セレブ」?

 大手ディベロッパーにより毎年発表される「住みたい街ランキング」。東京都内であれば吉祥寺や恵比寿、下北沢といったオシャレタウンが定番としてランクインしますが、果たしてこれらは本当に住みやすい街といえるのでしょうか?

 こうしたランキングに堂々と正面から異を唱えた、独特な立ち位置の一冊となっているのが、逢阪まさよし+DEEP案内編集部による本書『「東京DEEP案内」が選ぶ 首都圏住みたくない街』です。

 そのコンセプトは明確。「毎年どこぞの不動産会社によって発表される首都圏の『住みたい街ランキング』にもうこれ以上振り回されずに、本当に住みやすい街はどこなのか真剣に考えてみたい貴方の要望に、首都圏のネガティブ情報に滅法強い、アレな街歩きガイド『東京DEEP案内』を運営するDEEP案内編集部がバシバシ答えていこうと思う。まずハッキリと言おう。『住みたい街』と『住みやすい街』は全然違うという事を。」(本書より)と最初に明言しています。

 このようなスタンスが基本にあるだけに、たとえば「住みたくない街の見分け方」ひとつとっても、紹介されるのは住宅情報誌などには絶対に載っていないようなものばかり。駅前にはその街の性格を示すすべてがそろっているとし、「パチンコ屋の数を確かめる」「ミスドやドトールやマックの客層を見る」「その街の書店に立ち寄る」などを薦めます。また、実際に駅周辺地域を歩いてみた際には、「大学や私立学校が見当たらない」「ゴミ収集所のマナーが悪い」「共産党や公明党のポスターがやけに多い」などの点もチェックポイントとなってくるのだとか。「自販機のドリンクが130円で売られていない」というのは、地味ながら的確で思わず苦笑いしてしまいます。こうした視点から選ばれた独自の「絶対住みたくない街(駅)ランキング」は、皆さん自身の目でぜひ確認していただきたいところです。

 さらに本書では、いわゆる「住みたい街」とされている街にもガンガンと切り込んでいきます。吉祥寺だって本書にかかれば「何が『住みたい街ナンバーワン』だ。人多すぎ浮かれすぎ家賃高すぎ」として「甘すぎて無理ゾーン」に。開発目覚ましい豊洲は「元工業地帯の成金タワマン街。住民同士の見栄の張り合い戦争勃発」として「似非セレブすぎて無理ゾーン」に位置付けられることに。ほかにも「あなたにピッタリな街はどこ? 鉄道沿線別”傾向と対策”」や「労働者の街の明日はどっちだ 首都圏ドヤ街探訪」など、思わずのぞいてみたくなってしまうような特集タイトルがズラリと並びます。

 独身時代の仮住まいとするのか、結婚して家族がいる状態で永住の地を探すのか。個々の状況によっても街選びの判断基準は違ってきますが、いずれにせよ「住む」ということは夢や憧れだけでは済まされないひどく現実的なもの。だからこそ、その街が持つポジティブなイメージだけにとらわれず、ネガティブな部分とも向き合うことはとても重要なはず。そうした意味では、本書は街選びに対するある種のショック療法的な本ともいえるかもしれません。

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