いざという時に役立つ!プロの【コーヒーの染み抜き】
「うっかり洋服にコーヒーをこぼした!」。そんな方のために、洗濯代行サービス「WASH&FOLD」永井良房さんにコーヒーの染み抜き方法を教わりました。漂白剤でできるから、クリーニングに出す前に挑戦してみて! 外出先での応急処置などシーン別解決策も。
目次
コーヒーの染み抜き
こんな時どうすれば・・・染み抜きQ&A
WASH&FOLD 永井良房さん
洗濯代行サービス「WASH&FOLD」。コインランドリーとしておしゃれ着やスニーカー、ふとん類が洗える最新のランドリー機器を備えるほか、クリーニングサービスも提供。永井良房さんは水洗いクリーニング「Licue(リクエ)」の責任者として活躍中。
WASH&FOLD
コーヒーの染み抜き
こぼしてしまったコーヒーに何が入っていたのかがポイント! 白シャツを使ってコーヒーの染み抜きの方法をご紹介しましょう。
コーヒーの染み抜きをする前に
●洗濯表示をチェック
家庭では水洗いとなるので、水が使える生地かどうか、洗濯表示を確認。
水が使えない場合は、クリーニング屋さんなどプロに任せるべし。
●色落ちチェックはすべき?
色柄もののシミは「色落ちチェックをしてから」と言われていますが、基本的には色柄ものの染み抜きは家庭では行わないのがベター。
生地の裏などで色落ちチェックをして色落ちしなかったとしても、シミの部分とは状態が異なるのだそう。特にシミが古い場合は、色落ちの仕方が変わってくるので要注意です。
【洗濯豆知識】
漂白剤にもさまざまな種類があります。それぞれの性質を知って使い分けるとより効果的にお洗濯ができますよ。一般的には以下のように分類できます。
・酸素系漂白剤(粉末)・・・アルカリ性。植物繊維(綿、麻など)や化学繊維と相性よし。
食べ物の多くが酸性なので食べこぼしの洗濯には効果大。
・酸素系漂白剤(液体)・・・酸性。動物繊維(ウール、シルクなど)と相性よし。
・塩素系漂白剤・・・アルカリ性。強アルカリなので生地を傷めてしまうため、衣類にはNG。
コーヒーの染み抜き
用意するもの
・酸素系漂白剤(粉末)
・お湯(60℃くらい)
・筆
・乾いたタオル2枚
・水を入れた洗面器
乾いたタオル1枚を下に敷く。
こぼしたコーヒーがブラックならば、粉末タイプの酸素系漂白剤を1:5の割合でお湯で溶かし、筆でシミ部分にのせる。
コーヒーにミルクが入っていた場合は、すぐに熱を加えるとミルクのタンパク質が凝固して落ちにくくなってしまうので、粉末タイプの酸素系漂白剤をお湯でなく水に溶かしたもので、先にタンパク質を落とす。
もう1枚のタオルを丸めた先で、下に敷いたタオルにコーヒーのシミを移すようにトントンとシミ部分を叩く。
時々、お湯をかけて熱を与える。ぬるま湯でもOKですが、洗剤が活性化する60℃くらいのお湯がおすすめ。1~3をシミがなくなるまで繰り返し、軽くすすいで最後に洗濯機で洗ったら完了!
こんな時どうすれば・・・コーヒーの染み抜きQ&A
Q.絨毯(じゅうたん)・カーペットについたシミはどう落とせば?
絨毯についたコーヒーの染み抜きは、難易度が高いのでプロに頼むのがベストです。
応急処置としては、シミ部分をぬるま湯で濡らして溶かし、乾いた布で水分と一緒に吸い取るようにしましょう。洗剤類はしっかり落とすのが難しいので使わないこと。かえって色落ちの原因になることもあるので、シンプルな処置だけにとどめるのが賢明です。
Q.会社など外出中、すぐに洗濯できない時の応急処置は?
次の2ステップでできる応急処置を試してみて! コーヒーのシミをそのままにすると取れにくくなるから、応急処置が大事ですよ。
シミになった部分をぬるま湯ですすぐ。ミルク入りコーヒーの場合でも、体温程度のぬるま湯ならタンパク質は固まらないので安心を。
ハンカチなど乾いた布を下に敷いて上からポンポンと叩く。なるべく下の布にシミを染み込ませるように。
Q.革製品についたコーヒーのシミは取れる?
ものにもよりますが、基本的には染み抜きができる可能性がります。
ただし、コーヒーに含まれるタンニンを落とす際に革製品のタンニンまで落としてしまう恐れがあるので、家庭での染み抜きはハードルが高いです。専門業者に預けましょう。
コーヒーの染み抜きはミルクの有無によって変わってきます。家庭で染み抜きをするにも、クリーニングに預けるにも、シミの正体を把握しておくことを忘れずに!
WASH&FOLD 中目黒高架下店
今回監修いただいた「WASH&FOLD」はカフェみたいな空間のコインランドリー。
ドイツ製の洗濯機・乾燥機で、本格的なお洗濯ができますよ。
洗濯代行やふとんの水洗いなど、サービスも充実!
写真の東京・中目黒高架下店以外にも店舗あり。詳しくは下のリンクをチェックして。
洗濯機 400円/8Kg~
乾燥機 100円/8分~
WASH&FOLD
撮影/大滝央子
「Pacoma」はホームセンター系のフリーペーパーに出自を持つ、「暮らしの冒険」がテーマのライフスタイル系Webマガジン。ノウハウ記事からタレントの取材記事まで「暮らしを楽しむためのアイデア」をテーマに日々発信しています。
ウェブサイト: http://pacoma.jp/
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