『い・ろ・は・す』の水源を巡る旅で富山の滋味を古民家で味わう ボートで水上散歩も

『い・ろ・は・す』のパッケージがリニューアル。基本、中身は水なので内容に変化があるわけではない。だが見た目が変わったことを記念して、コカ・コーラ社が“より『い・ろ・は・す』を知る旅”を企画した。そもそも『い・ろ・は・す』って名前からは、どこの水なのかさっぱりわからない。水源がどんな場所なのかを知ることで、より美味しく飲んでもらおうという狙いだ。

いろはすの水源は6つある。北海道、岩手、富山、山梨、鳥取、宮崎。今回、旅先に選ばれたのは富山だ。VR動画でも、水源の様子を見ることができる。
https://www.i-lohas.jp/movie/drop/movie.html

【い・ろ・は・す】一滴のしずくの旅 富山県 庄川の名水探訪(YouTube)
https://youtu.be/aOzmIKWoEyU

VR動画でも伝わってくるが、緑一面の大自然が広がる富山。混じりけのない天然空間を肌で感じるため、サブカルライター・モトタキが突撃した。

そんなわけで、やってきました“富山県新高岡駅”。東京から富山まで直通新幹線があるおかげで、電車の連絡はらくちん。いい時代になったもんだ。

それにしても見渡す限り緑しかない。都会の薄汚い空気に慣れ親しんだ人間からすれば異世界に迷い込んだ気分だ。道端に流れている水すら飲めそうなほど綺麗なのだもの。

砺波の水をしっかり味わう“農家レストラン大門”

明治30年に建設された、砺波地方特有のアズマダチ家屋を改装した“農家レストラン大門”。築120年の古民家を、その装いはなるべく残したままレストランとして営業。家の周りには防風林である杉が植えられている。

このあたりは風が強いので、どこの家でもこうやって防風林を植えるそうだ。

玄関にある棚のような物は、腰掛けるためのものではなく年貢などを置いておくスペース。このように、今は失われた日本文化を感じるモノがあちらこちらに散見される。

見渡しただけでも、「なんだこれ」と不思議に感じる。でもどこか懐かしいモノがあふれている。この建物に住まっていた先人たちから継がれてきた伝統が、確かにある。

自然と和む空気が満ち足りた空間で、この土地ならではの食材をふんだんに使った膳が運ばれてくる。

膳の器の朱器も百年ものだという。もうこれだけで、楽しい。

10代の若者なら物足りないかもしれない。だが三十路も超えた大人には嬉しい滋味の数々。富山ならではの料理も色鮮やかに並ぶ。

ここは豆腐料理が名物。自然と精進料理のようなラインナップになるのもうなずける。富山のご当地料理“ゆべす”がまた美味しい。寒天を生姜汁で仕上げてオカズな味わい。食べれば、体の芯からポカポカ。

三色でカラフルに見える料理は葛切り。江戸から伝わる万能調味料・煎り酒につけてツルリ。いつもとは違った味わいだが、これもまたよし。

山菜や魚の天ぷらを抹茶塩でいただく。カリッと揚がっているので歯ごたえも良き。

がんもの中には、たっぷりの具が入る。食べごたえ抜群。

親鸞聖人ゆかりの地。彼の好物だった小豆を使ったイトコ煮。口の中でマメがコロコロ。

そして春菊のなめたけ和え。血がサラサラになる気分。

大門素麺。出汁の砂糖やタマネギの甘みがとても優しくて、ほっこり。なにより水が良い。しっかり旨味が引き出されている。

人参一本まるまるつかったゼリー。だが味わいはオレンジのような甘みがあった。どんなゼリーが出るのかは日によって変わる。

女将が大門レストランの古民家としての歴史を伝えてくれる。このあたりの武家屋敷を伝える民家であり、4年半放置されていた。だが木造建築ゆえの風通しの良さのおかげで、劣化はほとんどなかった。

ロビーは元は土間であり、縄を編んだりしていたところだという。古民家のあちこちにある傷や証文をはがした跡などから、当時の住人の息遣いを感じる。

砺波の水の味わいをたっぷり堪能したあとは、がっつり砺波の水で遊ぶ。はたして、どれほどきれいな水が待っているのか。

砺波の水でがっつり遊ぶ“桂湖の水上散歩”

たどり着いたのは桂湖。

釣ってよし、カヌーで遊んでよし。夏のレジャーを楽しむにはぴったりの場所だ。

コカ・コーラボトリング広報の殿村氏による桂湖についての解説。

この桂湖はオリンピックの合宿地になる湖。水質が透き通っているので、選ばれるのだそうだ。それに加えて、2キロのボートコースを楽しめる広大さもある。

なお、湖の向こう側にみえる岸は岐阜県にあたる。こうして見ると近くに見えるが、距離は意外とある。

上平観光開発の相田総務部課長による桂湖トークもあった。

水が透き通っている桂湖。先日、釣りを楽しみにきた人がスマホを湖に落としてしまった。しかし、のぞき込めばどこにあるのかがはっきりと分かる。それほどまでの透明度。無事にスマホは網ですくい上げられたそうだ。

自然たっぷり。当然、動物たちの住処も近い。カモシカは朝方だとよく見かけるそうだ。クマもいるが、出くわしたことはないとのこと。

桂湖ではバーベキューも楽しめる。だが、どの観光客もきちんとゴミを持ち帰ってくれる。なので残飯狙いにクマが寄ってくることもないのだそう。

桂湖のもっともメジャーなレジャーはカヌーだ。ツアー参加者たちに向けてのカヌー講座をレクチャー。

カメラで撮影をするライターは審判廷に乗り込むことが許された。この審判廷はめったに乗る機会のないレア乗り物だ。

カヌー組がどんどん出発していく。初夏にちょうどいい。涼しげな空気が肌を撫でる。

では、審判廷組も出発だ。審判廷はレースの審判をするため、波が立たないように設計されている。




やばい。楽しい。楽しすぎる。カヌーとは、また違った楽しみがこちらにはある。

水遊びは夏ならでは、だ。5月や6月はまだ肌寒い。だが虫はいない。真夏の水遊びは楽しいが虫がいっぱいいるので、きちんとその対処はしておくべきだろう。

この清き水が『い・ろ・は・す』には詰まっている。でも、どうやって。

次は工場見学の時間だ。

潜入“コカ・コーラボトリング砺波工場”

コカ・コーラボトリングの名前は冠しているものの、コカ・コーラ社とは別会社である。それゆえにコカ・コーラ社の人間であっても、工場を見学する機会はめったにないという。

コカ・コーラボトリング砺波工場に到着。工場の前には“さわやかパーク”なる名の公園がある。

コカ・コーラ社の本社があるジョージア州の花であるバラがいっぱいだ。

レアなデザインのベンチもある。どこにでもありそうなベンチだが、日本に3台しかないそうだ。

しばし癒やされてから、コカ・コーラボトリングの工場に潜入だ。

コカ・コーラボトリング広報の人たちによる砺波工場の成り立ちや『い・ろ・は・す』はどうやってできるのか、の解説。これから工場で見学するポイントでは何をしているのかを教えてもらった。

「中はとにかく暑いらしい」と、それだけがこれから見学する身としては深く心に刻みこまれた。

他にも「い・ろ・は・すは、物事この始まりである“い・ろ・は”と環境保護と健康を重視する生活“ロハス”を合わせて作った造語」といったトリビアを教えてもらった。

いざ工場見学。セキュリティが凄い。もちろん普段は一般人が入ることのできないスペースだ。今回は特別に潜入させてもらった。

気分は『メタルギアソリッド』である。

本当に暑い。わりとリアルに汗だくだ。

右も左もメカメカしい。なんだかよくわからない。だが、この手の風景を眺めているだけで心が踊る。

この『い・ろ・は・す』のペットボトルたちが、店頭へと並んでいくのだ。基本的に販売されている『い・ろ・は・す』は、最も近い採水地の水が詰められる。

気になる人はペットボトルの成分表の上あたりを調べれば、どこの採水地か記載がある。これを機に採水地について気にしてみるのも一興ではなかろうか。

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(執筆者: mototaki) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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