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「イクメン+あ行」の怨念がすごいことに!? 実際のところ当事者はどうすればいいの?

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2010年、当時の長妻厚生労働大臣が「イクメンという言葉を流行らせたい」と国会で発言したことをきっかけに広がり始めた「イクメン」という言葉。これまで、「イクメンなんて死語にしたい」「子育て参加のきっかけになるからよい」など、子育て当事者を中心に、賛否両論を巻き起こしてきました。働き方改革等も一層叫ばれる今日この頃、この言葉を取り巻く状況はどうなっているのでしょうか。試しに検索をしてみたら、パパママの葛藤、そして怨念すら感じさせる言葉をたくさん目にすることになりました。

「イクメン」+「あ~お」を打ち込んでみると……

大手検索エンジンで「イクメン」(スペース)「あ」を入れた瞬間に候補ワードとして出てくるのは、「アピール」「当たり前」など。「アピール」は、「おれ、イクメンだぜ!」というパパのアピールを毛嫌いするママ、もしくは自分もイクメンであると周囲に認めてほしいパパの叫びでしょうか。「当たり前」は、わざわざイクメンなんて言葉を立たせなくても、父親だったら育児に積極的に参加するのは当たり前でしょう、という見方。前述の、「イクメンなんて死語になってほしい」と同じような意見だと考えられます。

次に「イクメン」(スペース)「い」では、「意味」「イベント」などフラットな候補ワードが中心ですが、その中に紛れて「違和感」「いない」といったワードも。イクメンという言葉がもてはやされること自体に違和感があるという意見や、「そもそも本当のイクメンなんていない!」という、恐らくママたちによる厳しい声が聞こえてくるようです。

とくに「う」がひどい

続いて「う」を入れてみると、実にストレートな候補ワードがいくつも出てきました。「うざい」「うつ」「嘘」「胡散臭い」……。なかなかのネガティブっぷりです。

中でも少々異彩を放っているのが「うつ」。昨年11月には、NHKで『広がる“イクメンブルー”』という特集が放送され話題にもなりましたが、パパたちにはイクメンを頑張るがゆえに精神的に追い込まれてしまう、という悲しい負のスパイラルも顕在化してきているようです。一方、つらい気持ちを噛み殺して毎日頑張っているママたちからすれば、「そんなの甘えだ!」という見方もあるようで、双方が厳しい状況に置かれているにもかかわらず、なかなか解決の糸口は見えてきません。自分ではとくにイクメンと意識していなくても、周りから「あの人はイクメンだ」と評価をされ、一部とはいえ、結果的に「胡散臭い」とまで見られてしまうとすれば、少し不幸なお話ですね。

子育て事情は家庭によって様々 人類の進化レベルで達観してみては?

いまイクメンとセットで語られる言葉からは、子育て当事者たちや、その周囲にいる方々が抱いてしまうネガティブな感情も含めて、多くの声や思惑が垣間見えてきます。これまでとは異なる概念が社会に浸透していく過程の中で、賛否両論が巻き起こることは当然のことかもしれませんが、いま実際に問題に直面している方々からすると、これらのネガティブな声は、日々の差し迫った気持ちの現れかもしれません。

前述の“イクメンブルー”に先立って、同じくNHKで昨年放送された『NHKスペシャル ママたちが非常事態!?~最新科学で迫るニッポンの子育て~』では、近年の科学的研究の結果として、
・人類700万年の進化レベルで見てみると、この数十年程度における家庭環境が激変しすぎ
・もともと、赤ちゃんの面倒は(家族に限らず)みんなで見ていくもの
といった事実が提起されていました。そもそも、核家族を始めとする現代社会の家族のあり方は、子育てという面では人類のDNAレベルにおいて無理があるということです。

日々の生活で直面する大小の問題に対してネガティブな感情を抱いてしまいがちですが、そのストレスを目の前の相手にぶつけてばかりでは、事態はますます悪い方向に行ってしまうかもしれません。また、例えば同じ核家族であっても、祖父母のサポートが得られやすいのか、夫婦ともに育児休暇を取りやすいのかなど、一口には語れない様々な事情があります。そんな中で、「イクメンはこうあるべき」「あの人はイクメン、あなたは違う」といった議論は、努力している人同士であればあるほど、感情的な喧嘩につながりがちです。とくに、いま夫婦ふたりで育児を頑張っているみなさんは、一度、「そもそも自分たちの置かれている状況に無理があるんだ」という、ある種の諦めからスタートして地道に取り組んでみるのも、ひとつの手なのかもしれません。

(執筆:藤沢太郎)

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