【マヨラーに朗報】マヨネーズ自作で低カロリーマヨを実現できるか【かけ放題】
全国のマヨラーのみなさん、朗報です。
マヨネーズのカロリーを気にしなくてもいい方法を、発見してしまいました。
なんとなくマヨネーズは高カロリーとは知っていても、ごはんや揚げ物と違って、そのさわやかな風味もあり、カロリーを真剣に考えていない人も多いのではないでしょうか。
あまり直視したくない現実をお伝えしますと、マヨネーズは100gあたり700kcal超。
つまりたったの大さじ1で100kcalに達してしまう、高カロリー食品の代表ともいえる存在です。
そのおもな原因は、油です。
JAS法によって、マヨネーズは食用植物油脂が65%以上と定められています。つまり、仮に大さじ2のマヨネーズを使った場合、大さじ1を超える油を摂取していることになるワケです。
つまり、逆に言うと、油を極力カットしたマヨネーズができれば、カロリーは大幅に減らせるということ!
というわけで、油を豆腐に置き換えてみよう!
というのが今回ご紹介する方法です。油をカットするだけでなく、豆腐に含まれるタンパク質の摂取にも役立つ夢の調味料です!
まず用意するのは、ブレンダーやミキサーなど、食材をミックスする機械。時間はかかりますが、通常の泡立て器でもOKです。
ここに材料をポンポン放り込み、1分程度混ぜるだけで、低カロリーの豆腐マヨネーズが完成します!
食材は、通常のマヨネーズと共通のものがほとんどです。
まず、マヨネーズの爽やかな酸味のもとになっている、お酢。これはお好みのものならなんでもOKですが、バルサミコ酢や黒酢などはクセが強くマヨネーズ感が薄れるうえ、色がついてしまうので、りんご酢や米酢、穀物酢などが無難です。
これを小さじ2。
続いて、塩。
これも基本的になんでもOKで、塩化ナトリウム99%超の精製度の高いものでもいいですし、海のミネラルを含んだおいしい塩でもかまいません。ただ、味がなじみやすいように、小粒のものを選ぶのがベター。
小さじ1/3入れます。
そして、油も少々使います。
油をまったく入れなくても、豆腐のなめらかな食感によってマヨネーズ感は醸し出せるのですが、油の持つコクが、マヨネーズのこってりしたおいしさを生んでいるので、最低限使用します。今回は大さじ2を使用。
ちなみに、「うま味」は第5の味覚と言われますが、近年第6の味覚として「脂味」の存在が話題となっています。
マヨネーズのおいしさはまさにこの「脂味」のなせる業といえるのかもしれません。
続いて、マスタード小さじ1を投入します。
マヨネーズには若干の香辛料が入っていることが多く、これもまた微妙なおいしさの素となっています。
そして、こしょうも一振り。肉を焼く時は粗挽き派という人も、ここではなめらかな食感を優先するために、パウダータイプを使いましょう。
これは入れなくてもかまいませんが、レモン汁大さじ1を足します。
酢で代用してもかまいません。
ここまでが、マヨネーズに使われる材料です。
本当はここに卵も入りますが、今回はカロリーカットが至上命題なので使わず、材料を全部ミキサーに放り込みます。このくらい適当でOK!
さて、今回のキーとなるのが豆腐です。
水気が多いととろみがつきにくいので、ぷるぷるしたものよりどっしりしたタイプがおすすめです。1丁(約300g)使います。
さらに、電子レンジで加熱するなどして水切りします。
今回は木綿豆腐をレンジ加熱&クッキングペーパーで水切りしました。
ツヤがなくなりもそっとした感じになったらOKです。
さきほどの豆腐も、ミキサーに追加します。手で軽く崩しながら加えました。
混ぜる前はこんな感じ。
1秒ずつ、10回ほどミキサーにかけると、
このようにざっくりと全体が混ざります。
まだまだ、豆腐の原型が感じられ、マヨネーズにはほど遠い状態です。
これを1~2分かけてなめらかにすると、こうなります!
だいぶマヨネーズ感が出てきましたよね。
今回の材料で、このくらいの量ができます。重さを量ると、312g。500gのチューブより一回り少なめくらいの量です。
今回使用した材料のカロリーを合計すると、312gの量で、約540kcalになります。つまり、100gあたり173kcal。通常のマヨネーズは100gで約720kcal、大さじ1で約108kcalなので、なんと約4分の1のカロリーに!!
さて、肝心の味はどうでしょうか……?
質感はマヨネーズにしてはちょっとゆるめで、シフォンケーキなどに沿えられているゆるめのホイップクリームのような感じです。
ひとなめすると、第一印象はスッキリしたマヨネーズっぽい酸味が感じられますが、明らかに豆腐が入っていることがわかります。
こちらは、通常のマヨネーズ。卵が入っている分色が黄色く、コクのある甘い香りがします。チーズのようなこってり&はっきりした酸味も印象的で、このコクと酸味こそがマヨネーズの味なんだな、と感じさせられました。
豆腐マヨネーズにもうちょっと塩気を足したらバランスがよくなりそうです。小さじ5分の1ほど、加えてみました。
塩は1gの差で味が大きく変わってしまうので、控えめにプラスするのがコツです。
でもやっぱり、たまごのコクも欲しい!
ということで、試みに卵黄を加えてみます。
今回の分量に対して、卵黄1個分をプラス。さらに20秒ほど撹拌(かくはん)します。
こうしてできあがったのがこちらです。左が塩と卵黄をプラスしたもの。
明らかに色が濃くなっていますが、なめてみると、さほどコクがアップしていません。卵黄1個分で60kcalほどあるので、今回カロリーオフを目指している以上、カットするのがよさそうです。
マヨネーズは、よほどのマヨラーでない限り、何らかの食材に添えて食べるもの。ということで、できあがった豆腐マヨネーズを野菜スティックにつけてみました……が、パンチが少なく、野菜の味に負けてしまい、マヨネーズの醍醐味(だいごみ)が感じられません。
続いて、ポテトサラダにも挑戦。
こちらもイマイチで、豆腐っぽさが鼻についてしまいます。食べられないことはありませんが、いつも食べているポテトサラダとは別の料理のような味になってしまいました。やっぱり、おいしく食べられるうえに低カロリーにしようなんて、ぜいたく過ぎたんでしょうか……。
と思いきや、お好み焼きにあわせたところ、豆腐マヨネーズの真価が発揮されたのです!
左は通常のマヨネーズ、右が豆腐マヨネーズです。
お好み焼きのソースの味や焼くときに使用した油、紅ショウガの酸味などが豆腐に打ち勝ち、なにも知らずに食べたら、あっさりめのマヨネーズかな? と思うくらい、自然に感じられたのです!
さらに効果的だったのが、ツナマヨです。
ツナ1缶70gに対し、それぞれ大さじ1のマヨネーズを加えました。
右が豆腐マヨネーズです。豆腐マヨネーズに欠けているコクを油脂とツナのうま味が補い、ツナの持つ酸味がマヨネーズの輪郭を際立たせてくれるためか、スッキリしたおいしいツナマヨが完成しました!
むしろこっちのほうが好みという人さえいるかもしれません。
というわけで、味の濃いものや、ハッキリ際立った味のある料理には、この低カロリーマヨネーズがおおいに活躍することが判明!
シンプルな料理や、マヨネーズの味わいを存分に感じたいときには普通のマヨネーズ、
ちょこっとコクを加えたいときや、ソースを使った粉ものなどには豆腐マヨネーズと使い分ければ、うまくカロリーコントロールが可能になるはずです!
薄着の季節に向けて、試してみてはいかがでしょうか?
※この記事は2017年4月の情報です。
書いた人:増山かおり
1984年、青森県七戸町生まれ。東京都江東区で育ち、百貨店勤務を経てフリーライターに。『散歩の達人』(交通新聞社)にて『町中華探検隊がゆく!』連載中。『LDK』(晋遊舎)『ヴィレッジヴァンガードマガジン』などで執筆。著書に『JR中央線あるある』(TOブックス)、『高円寺エトアール物語~天狗ガールズ』(HOT WIRE GROOP)。 Twitter:@ishikaki28
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