全日本綱引選手権大会で綱引いてきちゃった

綱引き競技とは

前回の記事を参照

●３月３日(土)　特別予選会

そんなこんなで１月の県選手権大会で２位になった我チームは本戦出場をかけた特別予選会に出場するため始発の新幹線で上京し駒沢オリンピック公園総合運動場へと向かった。

午後１時半からの計量なのに午前11時前には会場に到着。

計量まで結構時間があるため持参した体重計で食べても良いだけの量の昼食を取り準備をし悶々と過ごした。

会場入り口近くには綱引き用品や記念品などを販売する売店が設けられ、そこに今秋公開予定の映画「綱引いちゃった」に出演した井上真央さんや玉山鉄二さんが実際に撮影中履いていたシューズがサイン入りで展示されていた。

これは井上真央さんが履いたシューズ

映画の撮影に際してかなり練習をしたようでシューズの裏はかなり荒れていて驚いた。

残念ながら匂いはありませんでした。

これは玉山鉄二さんが履いたシューズ。

そうこうしているうちに計量の時間になりチーム体重600kgを切り計量をパス。

そして、今回一つ嬉しい事が。

装具検査で手作りの革製アンカーマンプロテクターの使用が認めらたのだ。

これで体のダメージを最小限に2日間を戦える!　と、一つ心に余裕が出来た。

まだ本戦出場が決まったわけでもないのに…

ちなみにアシックス製のアンカーマンベストはこんな感じの布製で、試合後は確実に体にダメージが残ります。

特別予選会は男子のみ26チームが参加し、4ブロックに別れて総当りで各ブロック上位２チームが本戦に出場することになります。

午後３時過ぎ、ようやく特別予選会が始まった。

特別予選会は本戦と違い参加チーム数が少ないので試合の合間が3〜4試合と短くあっという間に終わります。

減量と寝不足と移動の疲れのためアンカーの私は全6試合で足が攣ると言う最悪のコンディションの中、前７人のプラーの頑張りに助けられ、なんとか全勝しプロック１位で本戦出場を決める事ができた。

特別予選会後はそのまま宿に行き東京の夜を満喫するわけでもなく、次の日の本戦での計量のために暴飲暴食は避け寝不足と疲れから早めに就寝…しようにも体が痛く寝付けないのでマッサージを呼び揉み倒してもらい午後11時過ぎにようやく寝る事ができた。

●３月４日(日)　全日本綱引選手権大会本戦

朝６時に駒沢オリンピック公園運動場へ向けて出発。

会場まで結構歩かなくてはいけないのと前日の疲れが残っているのでタクシーで会場に。

７時半から計量が始まり、計量パス後にようやく自由に飲食可能に!

グリコーゲンが作られるようにと、とにかく炭水化物を胃袋に詰め込んだ。

全国の86チームが揃った開会式を終え、いよいよ全日本綱引大会の試合が始まった。

本戦も前日の特別予選会と同じように予選ブロックを勝ち上がった２チームが決勝トーナメントへ進む事になる。

試合を控えたチームは控え場所で試合を待つのだが、駒沢体育館は狭く、選手たちがひしめき合い他の試合をほとんど見る事ができなかった。

選手としてではなく観客として見に行った時には感じられなかった高揚感と緊張感の中あっという間に予選６試合を終えた。

私達のチームは同ブロックの優勝候補チームに負けたものの順調に勝ち進み、決勝トーナメント出場が見えてきたところで想定外の敗退。４勝２敗の予選３位で全日本綱引選手権大会を終えた。

●決勝トーナメント

ここからはお気楽な観客にジョブチェンジ!

全国のトップチーム達の熱い戦いを観戦してきました。

男子優勝チームの長野県代表進友会の試合

奥のレーン左側が進友会

このチームは最強の待ちチームで、どんなチーム相手でも張りが落ちるまで何分でもホールドし続け相手を塩漬けにしてしまいます。

上の2つの写真は1分以上経過しているはずなのにまったくフォームが崩れていません。

全日本大会には長野県から私設応援団も駆けつけ進友会の試合のたびに太鼓を叩き大会の名物になっています。

監督のパフォーマンスにも定評があります。

合コンなどで綱引きの話題になった時は、「あぁ、長野の進友会が強いんだよね」とか言えば一目置かれること間違いありません。

女子の部はマドラーズ大阪が優勝しました。(写真右側)

テレビ番組で芸能人10人相手に5人で余裕で引き勝っていたチームです。

合コンなどで綱引きの話題になった時は、「あぁ、マドラーズ大阪が強いんだよね」とか言えば一目置かれること間違いありません。

そんなこんなであっという間の二日間でしたが本当に良い経験が出来ました。

来年も必ずこの場所に戻ってこようと誓い東京を後にしたのでした。

本当にキツイ競技で体にも悪く生活に支障が出まくりですが、まだしばらくは綱引競技から離れることはできそうもありません。
※この記事はGAGAZINEさんよりご寄稿いただいたものです