三ツ矢サイダーのCMが放送中止に! トランペット奏者「後ろからドーンは唇を怪我する」

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NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』などに出演している芳根京子さんがトランペットを吹く三ツ矢サイダーのCM「僕らの爽快」編が放送中止になり、Webに上げられた動画も非公開になっています。

この度、4月15日に投稿致しました、三ツ矢サイダーの新CM「僕らの爽快編」につきまして、お客様からたくさんのご意見を頂きました。
配慮に欠ける表現がありましたことを、ここに深くお詫び申し上げます。
皆様のご意見を真摯に受け止め、当CMの投稿を取りやめることと致しました。

きっかけとなったのは、大阪交響楽団のトランペット奏者・徳田知希さんの『Twitter』での問題提起。特に危険性を指摘したのは8秒のシーン。



お友達2人が彼女に、ドーン!
これは管楽器奏者ならばよくわかると思いますが、ものすごく危険なことなんです。
僕はこれを観た瞬間「うわっ‼︎」と人目もはばからず大声を上げてしまいました。

筆者自身、吹奏楽部でトランペットを担当していたことがあるので分かりますが、後ろから押されると金属製のマウスピースが歯に当ってしまう危険性があり、場合によっては咥内を切って出血してしまう可能性も否定できません。徳田さんも「金属の歌口がデリケートな唇にぶつかってしまうと切れたり、腫れたりしてしまい演奏ができなくなる恐れがある」と述べています。とりわけ冬場や乾燥している日には危なかったりしますね。

徳田さんのツイートを見たユーザーからも「楽器落としたらどうする」「爽やかどころじゃなくなる」「道具はお金で解決できますが、身体と友情はそうではない」といった声が集まったほか、「実際口を怪我しました。大変危険なシーンだと思います」という経験談もありました。

説明不足だったかもしれません。
僕たちトランペット奏者は唇が振動体なんです、つまりは生命線なんです。
おわかりいただけましたら嬉しいです。

このように、トランペット奏者にとって唇がいかに大切なのかを訴えた徳田さん。トランペットに限らず、金管楽器の経験者ならば全力で頷きたくなる警鐘を鳴らしたことによって、改めて演奏者への接し方を考える機会にしたいところ。また、今回の問題提起によってCMの放送を取りやめた三ツ矢サイダーの早い判断も評価に値するのではないでしょうか。

※画像は『Twitter』より
https://twitter.com/tokuchin12/status/853834598966378496 [リンク]

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ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

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