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凝り固まった考え方を“ほぐして”くれる『イノベーションカード』とは?

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「いつからそうなった?」「それはどこが重要?」「よくある間違いは?」など、何気ないようでいて、胸にズシンと響く言葉が書かれている『イノベーションカード』(写真上)。メンバーがカードの言葉に沿って考えながら、新しい発見や発想(すなわちイノベーション)を導き出すためのツールです。

開発したのは、コンサルタントの小野ゆうこさん。東日本大震災後のある経験がきっかけで開発を思い立ったというこのカードには、これまでさまざまな問題解決や事業開発の現場に関わってきた経験が活かされています。

なぜこのカードがイノベーションを生み出すのか。どのような使い方をするのか? 詳しくうかがいました。f:id:k_kushida:20170406142005j:plain

小野ゆうこ(おの・ゆうこ)

株式会社つくるひと代表取締役、デキル。株式会社代表取締役。

情報分析型のコンサルティングではなく、現場のメンバー個々人の成長と集団組織の発展を後押しする「対話セッション」によるコンサルティングを得意とし、特に組織の強みを活かした新規事業の開発や価値の再発見(リブランディング)に定評がある。

著書に『「結果を出す会議」に今すぐ変える フレームワーク38』(日本実業出版社)。

http://www.biztool.jp/

http://www.dekir.co.jp/company/

考え方の層を揃え、比較しやすくするためのツール

――パッと見たところ、タロットカードのようですね。

まさにタロットカードのように、何かあるたびに1枚ずつ引いてみる人もいるようです。そんなふうに子どもでも使える道具にしたくて、カードという形態を考えました。

――開発したきっかけを教えてください。

東日本大震災の約1年後、被災地の経営者の方たちと交流するツアーに参加しました。最終日に、それまでお会いした方たちと、町役場の方たちも交えての食事会があったのですが、「暮らしの再建のためにはお金が必要。だから一日も早く商売の再開を」という経営者の方たちに対し、大きな資本で建てた施設を中心に、人が集まる町にする青写真を描いていた行政の方たち。小さな復興と大きな復興、そのギャップに驚くと同時に、「ここには対話がない」と感じたのです。

誰もがみんなのために考え、自分は正しいと思って発言している。でも、対話によってそれぞれの“正しさ”をきちんと交流させておかないと、この先、目に見える復興が進んでも、このギャップは続くのではないかと思ったのです。

あることに対し、Aさんはこんなことを考えていて、Bさんはこう考えている。比較するためには、考え方の「レイヤー(層)」を揃える……つまり、見ている方向や本人の依って立つ位置を揃える必要があります。そのための道具として考えたのがこのカードです。

重要なのは「考え方の“矢印”はひとつではない」と知ること

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