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“死んじゃった”バージョンの存在が明らかに 映画『ヒミズ』を園監督が語る

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ヒミズ舞台挨拶

古谷実原作コミックを、『愛のむきだし』『冷たい熱帯魚』などで知られる園子温監督が実写化した映画『ヒミズ』。16日、映画の大ヒットを記念して東京・新宿にて舞台挨拶イベントが開催。主演の染谷将太さんと園監督が登壇しました。

『ヒミズ』はごく普通に生きることを願う15歳の少年・住田と、住谷に恋心を寄せる茶沢の絶望と青春を描いたドラマ。カルト的人気を誇る原作を、園監督独自の演出で改変。異なるラストが話題を集めています。

おそろいのヒミズTシャツで、“男のペアルック”を披露した染谷さんと園監督は大きな拍手に迎えられながら登壇。観客からの次々あふれ出る質問に丁寧に受け答えをしました。

ヒミズ舞台挨拶

まず、本作が園監督が始めて手がけた原作モノであることに対し質問が及ぶと「初めて原作ものをやるなら、自分で選んだものをやりたいなと持っていました。理由は特別なくて、もちろん好きな漫画だからということなんだけど、彼女探しと同じで“彼女のどこが気に入ったの?”と言われてもこれという理由がないのと同じで”しっくりきた”というのが一番でしょうね」と回答。

原作と異なるラストについては、「最後のシーンも3分前まで“死んじゃったほうがいいかな?”と思っていたくらいで決めていなかったんですね。実は死んだバージョンも作っていて、編集のタイミングでも迷っていました。できれば原作どおり行きたいなと思ってはいましたからね。でも結果ああいうラストにさせてもらいました」と撮影秘話を披露。原作ファン、園監督ファンとしては、その別バージョンも非常に気になる所です。

染谷さんもこのラストについて「僕は住田そのものだったんで、住田を演じている間本当に絶望的だったんですが、周りの人や茶沢にすごく希望を与えてもらって。すごくうれしいんですが、でも住田はすごく頑固で、なかなか希望にたどり着かないんですね。でも最後ろうそくのシーンで、我慢しきれなくなって希望のほうに行くんです」と、住田になりきったまま最後を迎えた事を明らかにしました。

また、園監督の映画といえば『愛のむきだし』が約4時間、『冷たい熱帯魚』と『恋の罪』が共に約2時間30分と“長尺”として知られていますが、本作についても「本当は3時間28分くらいの映画なんです。その中には茶沢を主人公にした小説版からとった話もたくさんあったのですが、編集して住田と茶沢の関係性を中心にしたんです」と話していました。

公開から1ヶ月以上経てもなお、ヒットを続けている映画『ヒミズ』。住田が絶望の先に見つけた希望とは、園監督流の東日本大震災への想いとは、本作に対する話題はまだまだ尽きる事が無さそうです。

映画『ヒミズ』公式サイト

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記者:

映画・アニメ・美容に興味津々な女ライター。猫と男性声優が好きです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

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