丸ごと1本買った大根を、おいしく保存するポイント
「大根を一本買いしたものの、使い切れずにしなびてしまった…」「ス(※)が入ってしまった」こんな経験はありませんか。使おうと思っていたけれど、使い切れないうちに傷んで捨ててしまう…本当にもったいないですよね。食費のやりくりを考えたら、できるだけ食材のムダは省きたい!と考えているはず。
スとは、成長しすぎなどが原因で、内部が割れてできてしまった空間(亀裂)のこと。
そこで、注目してほしいのが、大根のための“冷蔵保存”と“冷凍保存”の方法です。少しの知識だけで、大根を傷ませることなく、使い切ることができるのです!今回は、一本買いした大根を余すことなく、おいしく食べきるための便利な保存方法をご紹介します。
大根の部位を賢く使い分けるための保存方法
大根は部位によって、味も食感も違うのをご存じですか?せっかくなら、部位に合った料理法で使い分けるのがおすすめ。部位別に切り分けておけば、保存もしやすくなります。
(詳しくはこちら:甘いカット大根を選ぶコツと、部位別のオススメ料理法)
1:切り分け方
まず、大根は葉や茎がついているとしなびやすいので、買ってすぐに葉や茎の部分は切り分けておきます。さらに大根の身を根元部分、中間部分、先端部の3つに切り分けます。
2:葉の保存方法
葉は、葉元ギリギリのところに包丁を入れ、切り口のところにキッチンペーパーを巻きます。そしてビニール袋に入れて立てた状態で保存しておきます。こうすると傷みにくく、葉の部分も余すことなく食べられます。
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葉は大根の身よりも栄養たっぷりで、ビタミンCやAも豊富。細かく刻んで菜飯にしたり、炒めてふりかけにするなど、ぜひ活用しましょう。
3:大根の保存方法
三等分した大根は、それぞれキッチンペーパーで丁寧に包んだ後、ポリ袋に入れて口をしばるか、ジッパー式保存袋に入れ、密封して保管します。キッチンペーパーが湿ってきたら、まめに取り替えましょう。
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どの部位かが分かるように目印をつけておくと、使うときに取り出しやすくなります。
大根の賞味期限が延長!用途別に冷凍保存
「とにかく時短!カットしてあるものをそのまま鍋へ投入したい」、「おろしをすぐに使えたら便利なのに」。そんな人はそのままポンと使える、冷凍保存がおすすめです。
大根の保存ポイント
料理用にカットしてから冷凍
イチョウ切り、短冊切り、輪切りなどにした大根を、冷凍用保存袋に小分けして冷凍庫へ。そのまま味噌汁などに入れられて重宝します。保存目安は約1カ月。
大根の保存ポイント
大根おろしにして冷凍
大根をすりおろしたら、水気を切り、製氷皿やアルミカップなどで小分けにして冷凍。凍ったら、冷凍保存袋へ。使うときには自然解凍してそのまま食べることができます。1カ月ほどを目安に使いきりましょう。
大根の保存ポイント
葉も刻んで冷凍
細かく刻んだ葉を塩揉みし、緑色の汁が出てきたら流水で洗います。水気を絞ってから、ラップで小分けに包み、冷凍保存用袋に入れて冷凍庫へ。この状態で約1カ月保存できます。
最後に
食材をムダにしたくない、だけど気付くといつも野菜をダメにしてしまう…。毎日忙しい人も、保存方法を見直すだけで、丸ごと大根もおいしく使い切ることが可能です。大根は胃腸の働きをサポート、毎日食べたい食材でもあります。ぜひ、ムダにすることなく、家族みんなの食卓に並べてほしいと思います。
【大根】栄養たっぷり!大根の賢い保存方法
ほぼ一年中出回っていますが、旬は晩秋から初冬。大根の辛みには、消化を良くする作用や血栓ができるのを防いだり、ガン予防のはたらきが報告されています。
最終更新:2017.12.27
文:齊藤カオリ
写真:山田和幸
監修:カゴメ
参考文献:『ひと目でわかる! 食品保存事典』島本美由紀著(講談社)
『旬の野菜の栄養事典』吉田企世子監修(エクスナレッジ)/全229種の野菜の糖質量を完全網羅。身近な野菜の栄養がすぐに分かる!15年ぶりの大幅改訂となる「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」対応。
『新・野菜の便利帳』板木利隆監修(高橋書店)
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