川勝正幸さん突然の死去に悲しみの声相次ぐ
音楽や映画などサブカルチャーについての多くの著作を手がけた編集者・ライターの川勝正幸さんの死去が報じられました。報道によると死因は、31日午前2時過ぎ、自宅マンションでの火事。搬送された病院で死亡が確認されたそうです。
この突然の悲報を受け、川勝さんと交流のあった吉田豪さん、大根仁さん、水道橋博士さん、いとうせいこうさんらがTwitterでコメントを寄せています。皆さん「川勝さん…。火事…。言葉がない。」(水道橋博士のTwitterより)など、驚きの言葉が多く、未だその事実を受け入れきれない様子。
川勝正幸さんと言えば、音楽、映画、テレビ番組、漫画、雑誌、アートなどジャンルから気になった物をピックアップしメディアに紹介。自らを「ポップ中毒者」と称し、多くの出版物、コンテンツに携わり、テレビ番組では『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系列)などにも出演していました。
また、劇団「ナイロン100℃」主宰のケラリーノ・サンドロヴィッチが1983年に設立し、筋肉少女帯、たま、人生(電気グルーヴの前身)らを輩出したインディーズ・レーベル「ナゴムレコード」の創立を援助したり、スチャダラパーをメディアに初めて紹介するなど音楽業界にも大きく貢献しています。
筆者も所持している、1996年の川勝さんの『ポップ中毒者の手記 約10年分』は15年以上の時を経てもポップ・カルチャーの何たるかが楽しく読みながら分かる名著。現在は手に入りづらくなっていますが、Amazonのマーケットプレイスなどに出品されているので、気になる方はぜひチェックを。
現在もカルチャー雑誌でいくつもコラムを手がけており、発売中の雑誌『映画秘宝』、『TV Bros.』にも寄稿記事が掲載中。フォロワーが多く、川勝さんに影響を受けた人は数知れず、今後のさらなる活躍が期待されていただけに55歳の死はあまりにも早すぎたと言えるでしょう。
※画像は「川勝プロダクション」公式ページより引用。
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