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ゾンビだらけの街で、女3人ゆるーくサバイバル!? ニコニコ漫画年間ランキング2016第3位の日常×ゾンビコメディが書籍化!!

現実にゾンビが存在したら、私たちは一体どうなるだろうか?

技術や道具、生活の知恵が発達した現代において、なんだかんだで多くの人が生き残り、ゾンビの対処にも徐々に慣れていき、依然ゾンビは危険な存在ではあるものの、それ以外は今までとあんまり変わらない生活を送るのではないだろうか。あいつら結構動き遅いし。まぁなんとかなるでしょ。

本記事で紹介する『醤油を借りにいくだけで死ぬことがある世界の中級サバイバルガイド』(著:荒井小豆/KADOKAWA)は、つまりはそういった類の作品である。映画で言うと、ゾンビ界のレジェンド・ロメロ監督の、ホラー&スプラッターで恐怖感を煽る『ゾンビ』ではなく、コミカルかつシュールに生き残りをかけるゾンビ映画『ゾンビランド』系だ。

本作は、雑誌での連載作ではなく、著者の荒井小豆氏が、会員なら誰でもウェブ上に漫画やイラストを公開することができる『ニコニコ静画』にて自分でアップしているいわゆるインディーズのウェブ漫画作品だ。その内容のキャッチーさから多くのファンがつき、同サイトの2016年の年間ランキングでは、既に書籍化して高い売り上げを記録している作品たちにも肉薄し、堂々の第3位を獲得している。

内容はざっくり言うと下宿で共同生活をしている浅井・吉竹・馬場という3人の女の子が、ボケとツッコミ繰り出しあいながら、コミカルに、たまにシリアスにゾンビとやりあったりしつつ、ゆるーくサバイバルをするコメディ作品なのだが、まずゾンビの対処方法が斬新で面白い。

第1話の冒頭からこれである。
あー確かにね。ゾンビって噛んだり掴んだりする力は強いけど、まっすぐ進むだけで障害物乗り越えたりくぐったりしないから、机で挟んで押さえれば身動き取れなくなるよねー…。要は彼女たちはゾンビがいることに慣れてきてしまっているのだ。噛まれたら死ぬのに。慣れって怖い。

他にも、ゾンビが脅威になってるっぽいシーンもあるが…

ゾンビは死に関わる危険な存在ではあるけれども、彼女たちはこのように知恵と勇気を振り絞ったり絞らなかったりしつつ、様々な方法でゾンビをいなし、のらりくらりとサバイバル生活を営んでいく。

こんなかんじでゾンビあるあるを逆手に取ったり、斬新なネタが盛りだくさんで、それだけでもう楽しいのだが、見所はもちろんそれだけではない。

本作のメインとなるのは、「ゾンビがいる世界で、女3人でどう暮らしていくか」である。
食糧問題やお風呂問題、娯楽問題等々、最低限文化的な生活を送る上で調達すべきものは多々ある。

例えゾンビだらけの状況でも、贅沢は言いたい。人間だもの。

こういったちょっと俗っぽい願望を、ゾンビに対処しながらクリアしたりできなかったりする彼女たちのサバイバル模様が何よりの見所であり、作品の肝だ。ちなみにどうやって物資を調達するかは本編を読んでのお楽しみ! こちらも新しい方法となっているぞ!

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