「国会事故調」に注目! 前代未聞の調査委員会「国会原発事故調査委員会」が動きはじめました

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国会事故調オフィシャルサイト

「国会原発事故調査委員会(国会事故調)」が動きはじめました。先日、SPEEDIのデータは原発事故後すぐに米軍へ提供されていたというニュースが流れたのを覚えている方もいらっしゃると思いますが、これはこの「国会事故調」発のニュースです。

■国会事故調オフィシャルサイト
国会 東京電力福島原子力発電所事故調査委員会
http://www.ican.go.jp/ [リンク]
http://www.naiic.jp/ [リンク]

■国会事故調Twitter
https://twitter.com/#!/jikocho [リンク]
(ハッシュタグは #jikocho )

関連ニュース)
SPEEDI情報 米軍に提供 NHKニュース
http://goo.gl/xcgwM [リンク]

放射性物質の拡散予測、米に先に提供 国会事故調で文科省  :日本経済新聞
http://goo.gl/yI5G9 [リンク]

実は原発に関する調査委員会は複数あり、すごく簡単に言うと国民目線に一番近いのが、この国会内につくられた「国会原発事故調査委員会」です。他に政府サイドの事故調査・検証委員会ってのもあります。こちらはいわば霞ヶ関目線の事故調です。

これらは同じく原発事故を調査するものですが、なりたちがまったく違います。

名前の最初に「国会」ってつくのが民間人で構成された国民目線に近い事故調。調査にあたってもかなり強い権限が与えられています。

最初に「政府」とつくのは役人目線の事故調。調査にあたってあまり強い権限が与えられていません。つまりそれは調査能力が低いということを意味します。

後者の「政府〜」は役人サイドですから、要するに自分で自分たちが引き起こした事故を調査して自分で検証する組織ということになります。普通に考えて、きちんと検証がおこなわれるような気がしません。そこで期待されているのが新しくできた、国民目線に近い「国民」の方の事故調なのです。

先日「国会」事故調が「政府」事故調の中間報告について説明を受けるという会が開催されましたが、早速厳しい指摘が飛んだようです。

asahi.com(朝日新聞社):原発事故、国会調査委が菅前首相招致へ意欲 枝野氏も – 政治
http://goo.gl/CG6dg [リンク]

【放射能漏れ】政治家や東電追及に期待 国会事故調、強い権限で真相解明へ +(1/2ページ) – MSN産経ニュース
http://goo.gl/QX0AN [リンク]

これからの「国会事故調」の動きに、みなさんも是非注目して欲しいと思います。できるだけ多くの人に、できるだけ長い期間注目し関心を持ってもらうことが、国会事故調にとって一番の力となるのではないかと思います。

この国会事故調についてさらに知りたい方は、先程ガジェ通に掲載した塩崎議員のインタビューもご一読ください。

なぜ国会(立法府)に原発事故調査委員会を作らなければならなかったのか―塩崎議員インタビュー全文書き起こし

塩崎議員はさきごろ『国会原発事故調査委員会』立法府からの挑戦状という本を出版、この国会事故調のなりたちを見届けた方です。なぜこれが必要だったのかがよくわかる内容となっています。

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深水英一郎(ふかみん)

深水英一郎(ふかみん)

トンチの効いた新製品が大好き。ITベンチャー「デジタルデザイン」創業参画後、メールマガジン発行システム「まぐまぐ」を個人で開発。利用者と共につくるネットメディアとかわいいキャラに興味がある。

ウェブサイト: http://getnews.jp/

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