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快適に歩いて健康寿命を延ばすための靴選び

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注目を集めるウォーキングと散歩

昔から「老化は足から」と言われています。
平均寿命の延びが話題となる一方、健康で自立した生活を送る健康寿命が伸び悩み、その差が問題となっています。
そこで誰もが手軽に取り組める健康維持の運動として、足腰の衰えを防ぎメタボリックシンドロームを予防する「ウォーキング」や、ロコモーティブシンドロームを予防改善する「散歩」が注目されています。
ところがその取り組みが進む中、「足や膝が痛いから歩けない」とか、「歩くと足が痛くなるから歩きたくない」というような声も聞かれるようになってきています。

見直そう 足と靴の関係

欧米と比べ、私たちは日頃から足と靴との関係をあまり重視していないと感じることがあります。
歩くという行為をサポートするのが靴の大事な役割であるにも拘わらず、扱いの手軽さやファッションとの関係性ばかりに気を取られているように見えるからです。
また、靴を正しく履くのが面倒だと公言し、まるで日本の生活様式とは相容れないかのように捉え、未だに歯磨きのような基本的生活習慣として確立していないのがとても残念です。

健康維持や増進のための運動としてウォーキングや散歩を始めたのに、靴が合わないとか、足や膝の調子が思わしくなくて快適に歩けないという状況にならないために、ぜひ足と靴の関係を見直しましょう。

快適に歩くための靴の選び方

まず、ご自身の筋力の衰えやそれに伴って骨格や荷重のバランスに偏りが出ているとの前提に立ち、建物の基礎柱にあたる足をしっかりと安定させる為の靴選びを心がけましょう。
そのためには、靴底や靴のアッパー素材が過度に柔らかく超軽量の靴は避けましょう。
また、靴底が堅牢な素材で作られていて安定性があり、靴の履き口やカカト周りが簡単には潰れ難く、ある程度硬く出来ていて踵や足首が安定して支えられる仕様の靴を選びましょう。
そして、ぜひ靴紐やマジックベルトによる調整機能が発揮出来る靴を選択して下さい。

次にサイズの選択基準を見直しましょう。
靴のカカトに足の踵をしっかりと密着させ、足指の先から靴先の間に1cm程の余裕寸が確保できるサイズが適正サイズです。
また、足指の付け根部分を屈曲させてスムースな蹴り出しが出来るように、靴底の前3分の1程度の部分が適度に曲がるものを選びましょう。

靴の履き方と歩き方も見直そう

せっかく足に合った靴を選んだとしても、靴の履き方や歩き方で足や膝に過度な負担を掛けてしまう場合があります。
ですから、靴の正しい履き方や正しい歩き方も意識しましょう。
まず、靴のカカトに足の踵をしっかりと合わせ、つま先の余裕寸を維持するのと同時に靴と足との一体感を高めるため、靴先の方から靴紐やマジックベルトをしっかりと締めましょう。

そして正しい歩き方とは、股関節を起点とした脚の振り子運動を意識して、接地する際にはつま先を上げ、自然にカカトから接地するように意識するのがポイントです。
この様な歩き方を意識すれば、つま先を引っかけて躓く事無く、転ばずにスムースに歩けます。
また、カカトが接地する際には膝関節に負担を掛けない様に膝を真っすぐに伸ばしましょう。
また、視線を少し遠くに合わせるようにすれば、背筋が自然に伸びて上体が安定します。
さらに腕を軽く振って歩けば、体が左右にブレ難くなって歩容が安定します。

以上、「快適に歩いて健康寿命を延ばすための靴選び」を中心にキーポイントについてのお話をさせて頂きました。
「ウォーキング」や「散歩」は景色や街並みやウィンドショッピングを楽しみながら無理なく続けるのがコツです。
また、「ウォーキング」と「散歩」は足し算が効く運動です。
その意味とは、休憩しても歩いた時間や距離の合算が総運動量になるという事ですので、 疲れたと思ったら適度に休憩を挟みながら続けましょう。

(小黒 健二/シューフィッター)

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