ギター弦『エリクサーストリングス』原材料問題で生産停止

独自のコーティング技術で普通の弦の3倍を超える長寿命を誇ってきたギター弦『エリクサーストリングス』ですが、原材料の問題で現在生産を停止しているそうです。

公式の発表を要約すると、

・エリクサーがエレキ弦およびアコースティック弦でプレーン弦として採用している「Anti-Rustプレーン弦」が、原材料の供給の問題により製造できない状況が続いている

・サプライヤーから供給される原材料の品質が大きく低下し、生産ラインとして求める品質にならない事が、生産を止めている理由

・サプライヤーと原因の究明にあたっているが、現段階で解決には至っていない状態

・当面の間は備蓄在庫にて賄ってきたが、市場での在庫が減ってきて小売店・ユーザー共にエリクサー弦を入手しづらい環境になった

・対策として、「Anti-Rustプレーン弦」の代わりにエリクサーが発売当初より採用してきた「オリジナルプレーン弦」を12月初旬~中旬より市場に出荷することになった

・ワウンド弦には変更はないので、これまで通りエリクサー弦独自のコーティングによる音質・長寿命を実現できる付加価値の高い製品であると思う

とのことで、オリジナルプレーン弦に変わったあとの弦は12月中旬には店頭に並ぶらしく、現在は変更前のパッケージと変更後のそれが店頭にちょうど同時に並んでいる時期に当たります。

第一の特徴であり長所である寿命に関しては公式FAQにて「変更されてもメンテナンスをすれば長寿命!」とフォローが入っていました。が、やはり今までどおりノーメンテナンスとはいかないようです。弾いたあと、汗や汚れを拭きとる程度のメンテを行えば平気とは書いてありますが、これは一度試してみないとわかりません。

そして各弦のバラ売りは停止、セットパッケージの販売のみになるそうです。理由は「ごちゃごちゃになって見極めが困難になってしまうから」とか。セットのパッケージには“識別シール”なるものが貼られ、見極めができるようになっているそうですが……。筆者としては、弦が変わってしまうならパッケージも変更してほしかったです。弦の変更を知らずに買ってしまい、後で知ってショックを受ける消費者もいることでしょう。

今まで『エリクサーストリングス』を愛用していたギタリストにとって、今回の生産停止はショックが大きいのではないでしょうか? 筆者もエリクサー弦の脅威の長寿命は体感済みで、普段弾かないギターなどはすっかりお世話になっていた次第でありますので、正直あいた口が塞がらない気持ちです。

とにもかくにも、今回のエリクサー生産停止騒動、「オリジナルプレーン弦に変更! 今までのはもう作らないよっ!」ということではなく、当面の代わりのようです。今、新生エリクサー弦に張り替えた場合、生産が再開されるまで寿命は続くのでしょうか。元祖エリクサー弦の早めの復活を祈るばかりです。

■エリクサー公式サイトのニュース原文
http://web.gore.co.jp/news/news.html#n37
■画像引用元(エリクサー公式サイト)
http://web.gore.co.jp/

※この記事はガジェ通ウェブライターの「北嶋真希」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?
物書きしながら音楽を作ったり映画作ったりしている学生です。難しい記事もとぼけた記事も自分らしい文体で書いていきたいと思います。読んでいて楽しいと思ってもらえる記事を書けるようにしたいと思います。

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