爆笑&ホロリ “女子”という生きづらさに向き合う『女子をこじらせて』
こじらせる――。それは、物事をもつれさせる、解決をむずかしくさせるという意味を持つ動詞。風邪をこじらせたり、“中二病”をこじらせたり、世の中には様々な“こじらせ”が存在しますが、女子をこじらせてしまったのが、AVライターの雨宮まみさん。ブログ「弟よ!」が大人気の彼女の著書『女子をこじらせて』が話題を呼んでいます。
雨宮さんは、主にエロのフィールドで活躍するライター。AV、性欲、女の自意識についての文章に定評があり、各雑誌やサイトで執筆しています。
『女子をこじらせて』は、そんな雨宮さんの“女子”という生きづらさに真っ向から向きあった半世記を綴った、怒濤の13万字。
「女子をこじらせて」「セックスをこじらせて」「私をこじらせて」の3章から成り、巻末には『モテキ』の作者・久保ミツロウさんとの特別対談も収録されています。
鳥山明の漫画にエロを見出し、大学受験の為に宿泊した東京のホテルでは有料チャンネルのAVを見漁り、サブカルとエロの間をフラフラし、バニーガールのバイトをしていた大学時代。そんな、確実に“モテ”ではないけれど、一概に“非モテ”とも言えない、こじらっせぷりが痛快です。
そして、AVライターという職業に就いたきっかけ、「女ということから逃げない」と決めた現在の雨宮さんの飾らない言葉たちは、職業や環境を飛び越えて元気がもらえるものばかり。「ようやく自分探しが終わった気がする」と締められたその言葉に思わずホロリとさせられるほど。
しかし、「やおい」にはまったり、ベリーショートで靴に安全ピンを過剰につけるなど、個性的すぎるファッションにはまっていた、いわゆる“黒歴史”的な過去は読んでいて思わず吹き出してしまうので、電車で読むのは要注意ですよ!
雨宮まみの「弟よ!」 – 公式ブログ
※画像はAmazon.co.jpより引用。
※この記事は、ガジェ通ゴールドラッシュの「藤本エリ」が執筆しました。[リンク]
恋愛・美容・エンタメに興味津々な女ライター。日常での「クスッ」や「イラッ」を記事に出来ればと思っています。
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