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家庭のニオイが子どもの集中力に影響!? P&Gと杏林大学名誉教授の共同研究で明らかに 

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普段は気にすることが多くはないと思われる、家庭のニオイ。とはいえ、リビングでの食べ物を料理した時に残るニオイや、体臭・汗臭、ホコリやエアコンのカビ臭など、知らず知らずのうちに部屋にこもっている不快なニオイで充満しているかもしれません。このほど発表されたプロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(P&G)と古賀良彦杏林大学名誉教授の共同研究“家庭における不快なニオイが子どもの集中力に及ぼす影響”によると、都内の一般家庭22軒での調査で、100%の家庭にニオイがあり、そのうちの82%でニオイの分類ができる程度の強さだったことが判明。それがリビングで勉強する子どもの集中力に影響しているという結果になりました。

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調査結果の発表会で、まず「ニオイは、視覚や聴覚よりも動物的な感覚。危険でないと判断されると安心してニオイを忘れてしまう」とその習性を語った古賀名誉教授。今回の調査では、子どもの集中力低下が指摘される中、99%の子どもがリビングでの学習経験があることを踏まえ、「気づいていない家庭の不快なニオイが子どもの心身に影響を与えているのではないか」という仮説のもと、脳科学と心理学の側面から多次元的に検討したということです。

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リビングで判定された不快なニオイとして挙げられたのが、食べ物が酸化した油臭、体臭・汗臭、カビ臭など。これらのニオイは、生活している人のほとんどは気づいていないといいます。

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実験では、P&Gの監修のもと臭気判定士が香料などを用いてニオイを再現。それシャーレに置いた布に塗っておきました。筆者も嗅いでみましたが、原液は想像以上に強烈で不快なニオイでした。

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まず実験では、『VAS(バス)』と呼ばれる集中力を測るアンケートと、集中力をみることができる『内田クレペリン検査』での計算テストを、蒸留水だけを置いたニオイのない部屋と、シャーレを置いた不快なニオイありの部屋で実施。その両者の結果を比較しました。

その結果、アンケートでは「やる気」「気持ちのおだやかさ」「集中力」など11の項目で不快なニオイがある時に数値が悪化。古賀名誉教授は「不快なニオイがあるとイライラしてしまい集中力が下がる。油臭で気持ちのおだやかさが下がり意欲を低下させている」と分析します。

また、集中力のテストでは、特に汗・体臭があると点数が明確に下がるという結果になっています。特に小学校6年生に限ると平均マイナス4.7点下がっており、古賀名誉教授は「思春期に差し掛かるとより気になるのでは」と分析します。

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記者:

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

ウェブサイト: http://yaplog.jp/parsleymood/

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