突然死んだ飼い主のおじいさんを想い続ける犬に感動。犬は飼い主を忘れない

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突然死んだ飼い主のおじいさんを想い続ける犬に感動。犬は飼い主を忘れない

犬といえば、飼い主への忠誠心が高い動物というイメージを持っている人は多いでしょう。

実際に、飼い主と遊んだ時やアイコンタクトを取ったときに分泌される愛情ホルモン「オキシトシン」量の変化、飼い主の匂いを嗅いだときに反応する脳の部位などを研究したところ、飼い主に強い愛情を感じていることが示されており、犬は猫の5倍飼い主を愛しているという報告もあります。

ただ、このような研究データが示される前から、犬の方が飼い主を愛情深く思っていることを示すエピソードはたくさん存在していました。

例えば、「ハチ公物語」。渋谷駅の銅像で有名ですが、飼い主が亡くなった後も駅の改札前でずっと帰りを待ち続けた犬の感動エピソードです。

また、映画『南極物語』のタロとジロのエピソードも有名です。無人の南極の地に置き去りにされても、南極観測隊が迎えに来るのを信じて待ち続け、感動の再会を果たしたという実話です。

このような、誰もが知っている有名なお話以外にも、犬が飼い主を愛していることがわかるお話はたくさんあります。

■縁側で死んだおじいさんのことを想い続けている犬

犬と飼い主の絆をあらわすエピソードは、犬を飼っている一般家庭もたくさん持っているはず。

実際にあった、犬と飼い主のおじいさんの心あたたまるエピソードを一つ、ご紹介しましょう。

おばあさんに先立たれたさみしさから、犬を飼い始めたおじいさん。ゴールデンレトリーバーの子犬で、名前は「ボブ」といいました。

最初はコミュニケーションがうまく取れずにいたのですが、いつも一緒に過ごすうちに、ボブはおじいさんの心のさみしさを埋めてくれる存在になっていきます。

いつも一緒にいるおじいさんとボブ。それはとても幸せな時間でした。

しかし、そんな幸せ時間も長くは続きませんでした。おじいさんは突然の心筋梗塞で帰らぬ人となってしまいます。残されたボブを、おじいさんの家族が引き取りました。

ところがボブはおじいさんと過ごした縁側から離れようとしません。無理に動かそうとすると、怒って噛み付いてくる始末。

ほとほと困った家族が、犬のカウンセラーの三浦さんに相談すると、三浦さんはボブの縁側での様子を数日間観察しました。

そして、気づいたのです。

ボブが、縁側でおじいさんと過ごした幸せな日々を思い出している、ということに。

ボブは大好きだったおじいさんとの思い出を、おじいさんと一緒に過ごした縁側で、思い出していたのです。それを知った家族は、もうボブを縁側から連れ出そうとはしませんでした。

ボブはその後亡くなるまでの6年間もずっと縁側で、おじいさんとの思い出の時間を過ごしました。ボブが安らかな永い眠りについたとき、その死に顔は、天国で大好きなおじいさんと会えて喜んでいるようでした。

これらのエピソードが伝えるように、犬は飼い主のことを深く愛し、大切な飼い主のことを一生忘れることはありません。

ここで紹介したのは、『心があったかくなる犬と飼い主の8つの物語』(アスコム刊)という本に収録されている、本当にあったお話。犬と人間の種を超えた愛情深い物語は、他にもたくさんあります。

ぜひ読んでみて、いま一度、愛犬との関係について考えてみてはいかがでしょうか?

(新刊JP編集部)

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