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ささ身料理で2週間4キロ減! 現役バリバリのボクサー・永田大士選手の食生活をのぞいてみた

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ボクサーの無駄のないあの体つきはいかにして生まれるのか。

日々のハードなトレーニングはもちろんだけど、やはり肝は食生活。

日頃から、太らないどころか、試合前に過酷な減量を強いられる彼らの食生活にはきっと秘密があるに違いない……。

いったいどんなもの食べてるの? というわけで、無理を言って現役選手に見せてもらいました。

ボクサーの体を作る食材とは

普段の食生活をのぞかせていただいたのは、輪島功一氏や三原正氏をはじめ、数々の 世界チャンピオンを誕生させてきた、三迫ボクシングジム所属の永田大士プロ。

教えてくれる人:永田大士(ながただいし)

1990年生まれ、宮崎県児湯郡川南町出身。ランキングはOPBF東洋太平洋Sライト級4位、日本Sライト級5位。プロ戦績は8戦7勝(4KO)1分。三迫ボクシングジム所属。

6月に行われたスーパーライト級の試合では、8R2分58秒KO勝利を収め、会場を沸かせた注目の有望選手です。

一方、ブログ「寝ても覚めても良い夢みよう。」では日々、ヘルシーで美味しそうな手料理の写真を掲載する自炊派でもあります。

試合の合間の時期にご自宅にうかがいました。

おお! これが将来のチャンピオンを夢見るボクサーのお部屋。趣旨とは別に、女子的にドキドキします。

恥ずかしいですね。食費や交際費は削れない分、家賃を最大限に削っています。4畳半です。 (永田選手)

さすがアスリート。部屋の本棚には、 体が資本とばかりに、食品成分表の分厚い本や、賢い食べ方特集の雑誌が並びます。

未来のチャンピオンの体を作るキッチンもきれいに片づけられています。普段ここで何を作り、食べているんだろう。

ということで、またも無理言って、冷蔵庫にあった食材を机に並べてみました。

わあ! 男性の一人暮らしとは思えないほど、新鮮な肉や野菜、果物がたくさんありますね。普段から冷蔵庫の中身はこんな感じですか?

そうですね、いつもこんな感じです。普段から肉は、ささ身か胸肉を交互に取っています。疲れがたまってきたら、牛肉やアサリ、ホタテなどの貝類を摂取してますね。自分の体にとって摂取率が高いというデータが取れた豆類は積極的に取り入れていて、豆腐、納豆、豆乳は毎日の食事に欠かせません。疲労回復のためのモズク酢も朝昼晩、常に食べるというより飲んでいます。夜寝る前には、鎮静効果の高いレタスとホットミルクを口にしますね。(永田選手)

徹底していますね。これがアスリートの体を作る食材!

食事に気を使っているだけに永田選手、間近で観察するとお肌もきめ細かくてツヤツヤ。肉体美をいかして下着モデルを務めたこともあるそうです。納得!

出汁用の昆布やかつお節。スーパーフードとして知られるアサイーの粉末もあります。

2週間で4、5キロ落とす「永田定食」

スーパーフライ級の永田選手。試合前の計量では規定の63.5キロをクリアする必要があります。

普段は、体重のピークを74キロに設定し、年に3、4回ある試合日が決まると試合前の1カ月で、2段階に分けて、およそ10キロ減量するそうです。

今回は、試合前の第1段階目の減量期には毎日食べるという定番の定食を作ってもらいました。

今日の料理のポイントは?

できるだけ調味料を使わないことです。(永田選手)

献立は、ささ身と野菜の炒めもの、豆腐と野菜のサラダ、ご飯、デザートの4品。

1品目は「ささ身と野菜の炒めもの」から。

【材料】ニンニク、玉ねぎ、鶏のささ身、アボカド、ホウレン草、シソ、梅干し

手始めに、食材を切っていきます。消化の良さを考えてでしょうか。けっこう、小さめのサイズです。

そして、炒めていきます。

まずはフライパンでオリーブオイルを熱して、ニンニクと玉ねぎを炒めます。ニンニクでコクを、玉ねぎで甘みが出るように、焦がさないように丁寧に炒めるのがポイント。火が通ったら、ささ身、アボカド、ホウレン草の順でフライパンに加え、塩を少々。

最後に、旬のシソの葉と、梅干しを加えて味を調えます。味付けは塩のみ。

1品目「ささ身と野菜の炒めもの」が完成!


体に水分を保とうとする、いわゆる”むくみ”の原因になる塩分をコントロールするため、できるだけ調味料は使わないのがポイントですね。(永田選手)

納豆は付属の甘ダレを使わずカロリーオフ

続いて、2品目の「副菜のサラダ」に取り掛かってもらいました。

【材料】水菜、レタス、豆腐、自家製ドレッシング(エゴマ油、ゴマ油、塩を混ぜたもの)、特製タレ(納豆、モズク酢を混ぜたもの)

作り方はいたってシンプル。水菜&レタスに自家製ドレッシングをかけ、そこに豆腐をちょこんと置いて、特製タレをかけるだけ。

ポイントは、納豆のパックに付いている甘いタレを使わないこと。酢と納豆の甘み、素材そのものの味で食べます。

この日は、炒め物に使って余った梅干とシソも加えましたが、減量の負荷をかけたいときは、梅干しもドレッシングのゴマ油も抜きますね。(永田選手)

はい、完成!


食材本来の味がダイレクトに伝わる美味しさ

おかずが出そろったところで、炊いていた雑穀米入りの白ご飯&ヨーグルトを添えて、できました。永田スペシャル定食!

徹底的に体を絞り込む試合前の2週間をのぞく、プロボクサー永田選手の普段の定食スタイルです。ちなみに飲み物は、成分無調整の豆乳!

では一品ずつ、ちょっと味見を。

まずはささ身と野菜の炒め物。一口いただくと……。

うん、美味しい!

玉ねぎの甘みとニンニクのコク、シソや梅干しの風味が効いています。調味料をほとんど使っていないのに、素材の味がいかされていて十分にごはんのおかずになります。

減量の負荷をかけるときは、ここからさらに、梅干しとアボカドを抜きます。(永田選手)

うわー。さすが。入れたほうが美味しいですが。減量中ですもんね。

ささ身ではなく胸肉を使うときは、表面を叩いて、斜めに切り目を入れ、ステーキ風にするそうです。

続いて副菜のサラダを一口。薄味かなと想像していたのですが、豆腐の上の納豆やモズク酢も加わるので味付けはこれで十分です。

切ったキウイを乗せたヨーグルトは、酸味が立ちますが、果物の味が口に広がります。普段から砂糖は使わないそう。

甘みが欲しいときはバナナを混ぜます。味というより栄養を考えて、ビタミンやミネラルが豊富なアサイーの粉末をヨーグルトにかけることもあります。アサイーってシソとちょっと味が似てるんですよ。(永田選手)

そうなのか。シソの粉末をかけたヨーグルトって、あまり好んで食べないなあ。キウイとヨーグルトの酸味を味わいながら、ボクサーの減量の大変さを少しだけ実感しました。


減量の秘訣はやはり塩分コントロール!

こうした徹底した食生活維持される体は、こんな数値。

体脂肪率3%にまで絞ることもあるそう。

試合が近づくと、特に塩分の摂取量を減らすことで体内の水分量を調整するとのことです。

普段から焼き肉や洋食といった味の濃いものを外食時に食べるときは必ずカリウムを多く含む大根おろしを一緒に食べ、塩分の排出を促しているそう。

ここで改めて、永田さんが心掛けている減量時の食事のポイントをまとめました。

①脂質は選んで摂取する。ラードなどの動物性の油はできるだけ避け、必要な脂質は青魚、エゴマ油などで取る。

②糖質を取るタイミングを変える。甘いものは朝。麺類やご飯は運動の前後に少量ずつ取ることで、体に脂肪として蓄積されないようにする。

③水分量を増やし、食物繊維を多く取ることで、新陳代謝を促す。

④できるだけ塩分や調味料を控える。塩分は乾麺や保存食品などに多く使われていて、知らず知らずに量を多く取っていて、むくみの原因になる。

⑤体が工場だとしたら、酵素は作業員のようなもの。酵素をたっぷり含んだ、新鮮で旬の果物をできるだけ毎日取る。

なんか、私でも多少はやれそうだな。もちろん、プロボクサーは食事だけでなく、運動量もものすごいことになっています。

週4回、20キロ走を朝や晩に自分に課しています。月に1度は板橋から千葉のテーマパークまで荒川沿いを40キロ走りますよ。(永田さん)

それはちょっと真似できませんが、でもささ身料理と塩分・糖質調整、やってみます!

世界チャンピオンを夢見る永田選手。長年、若手ボクサーを見守り、育ててきたジム周辺の商店街のみなさんも応援しています。

ありがとうございました!


書いた人:塩月由香(しおつき ゆか)

1977年生まれ。宮崎県出身。自称、日本で一番諦めの悪い一人社会部ライター。学生時代を阪神淡路大震災後の神戸で過ごす。卒業旅行は日本縦断。13年連続新聞社受験落ちの偉業あり。それでもパソコンメーカー勤務などを経て新聞社、週刊誌、月刊誌で計8年の記者経験を積みフリーランスに。コスパが高くて美味しいものに出会うと店の心意気に感動して人に伝えたくなる。好物は魚。

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