桑田佳祐「ヨシ子さん」に学ぶ電子仕掛けの魅力、そしてBMW M4クーペの価値

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▲「最近の車が凄いのはわかるけど、オレ電子制御満載な車ってあんまり好きじゃないから……」と言ってるそこのアナタ! 時代はもうずいぶん変わっているのかもしれませんぞ!

▲「最近の車が凄いのはわかるけど、オレ電子制御満載な車ってあんまり好きじゃないから……」と言ってるそこのアナタ! 時代はもうずいぶん変わっているのかもしれませんぞ!

その超絶グルーブ感はコンピュータによって生まれていた

歌手・桑田佳祐さんのニューシングル「ヨシ子さん」をFMラジオで聴いた。筆者は桑田さんの特にファンというわけでもないのだが、この歌は本当に素晴らしいと感じた。最近の若者風に言うと(?)かなりヤバい曲である。演奏面では特にリズムセクションがヤバい。世界レベルの超絶グルーブ感が、そこにはあった。

しかし「どんな世界的ドラマーとべーシストが参加したのかな?」と思い調べてみると、なんとこの音源のリズムセクションには、ボンゴ奏者以外の「人間」は参加していなかった。つまりドラムもベースもコンピュータによる打ち込みだったのである。……マジか?

このことから筆者が痛感したのは、「最近の音楽は人力だからうんぬん、コンピュータだからかんぬんということはもはや言えないのだな」ということであった。そしてそこから必然的に導き出されたのが、「車についても、もはや手動だからとかコンピュータ制御だからとかいう理由だけで好き嫌いを語るのはナンセンスだ」という思いであった。

音楽でも自動車でも、コンピュータ制御が幅を利かせはじめた初期段階の頃は、そのアウトプットはいかにもコンピュータ感丸出しなものだった。そのため人間の(というか筆者個人の)肉体的なリズム感やグルーブ感と今ひとつ調和せず、筆者としては「車もロックバンドのリズム隊も、やっぱ手動に限るよね」と強く確信していたのだ。

しかしそんな確信も、今や別の確信へと上書き保存されるべきタイミングなのだろう。コンピュータ制御は「一流の人力」に匹敵または凌駕するものへと進化したのだから。

▲音楽でも車でも最近の「電子仕掛け」は、違和感がないどころかぜひ積極的に採用したいほど進化している。写真はBMW M4クーペ

▲音楽でも車でも最近の「電子仕掛け」は、違和感がないどころかぜひ積極的に採用したいほど進化している。写真はBMW M4クーペ

例えば最新のM4クーペもコンピュータ満載なわけだが

音楽で言えば「ヨシ子さん」が、その進化を教えてくれた。桑田佳祐さんという稀代の作曲家兼パフォーマーの力による部分も大ではあるのだが(演奏だけでなく歌そのもののグルーブ感が凄まじいのだ)、それを支えるコンピュータさんの働きもまた、凄まじかった。

そして車でいえば、一例だが最新のBMW M4クーペだろうか。

M4クーペに採用される「アダプティブMサスペンション」は、1/1000秒単位の速さでダンピング特性を自動調整する電子制御式の可変ダンパー。Mモデル以外にも用意されているが、Mモデルのそれはエンジン&DCT、ステアリングそれぞれの個別モード選択が可能で、より緻密なセッティングを行えるのが特徴だ。サーキット向けのスポーツ・プラスモードはさておき、コンフォートやスポーツモードでの乗り心地の良さは下手な乗用車以上で、ボディはいつでもどこでもひたすらフラットであることを保つ。いやはや、なんとも完全無欠である。

また「アクティブMディファレンシャル」はいわゆるトルクベクタリング機構で、電子制御多板クラッチにより後輪左右輪間のロッキングファクター(LSDの制限力)を、DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)と連携しながら「0-100」から「100-0」の範囲で自在に調整する究極のデバイス。高速コーナーの出口であろうが滑りやすいコンディションであろうが、とにかく鬼のような速度と安定感でもって駆け抜けることができる仕掛けだ。

そして車速に応じてアシスト量を可変制御する車速感応式パワーステアリング「Mサーボトロニック」もひたすら優秀であるため、峠の山坂道から都会の狭いコインパーキングにいたるまで、とにかく扱いやすく、それでいて超絶ダイレクトな操舵感を常に味わうことができる。

▲BMW M4クーペは、M3クーペの後継モデルとして14年2月に登場。炭素繊維強化プラスチックを各部に採用することで徹底的な軽量化が図られている。エンジンは最高出力431psの3L直6ターボ。トランスミッションはツインクラッチの7速M DCTと6速MTの2種類を用意

▲BMW M4クーペは、M3クーペの後継モデルとして14年2月に登場。炭素繊維強化プラスチックを各部に採用することで徹底的な軽量化が図られている。エンジンは最高出力431psの3L直6ターボ。トランスミッションはツインクラッチの7速M DCTと6速MTの2種類を用意

▲アダプティブMサスペンションのモード切り替えはシフトレバーの左側のボタンで行い、ギアボックスのプログラム切り替えはシフトレバーの後方に設けられたスイッチで行う

▲アダプティブMサスペンションのモード切り替えはシフトレバーの左側のボタンで行い、ギアボックスのプログラム切り替えはシフトレバーの後方に設けられたスイッチで行う

▲M4クーペのシャシー構造を解説するメディア向け図版

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最近は中古車相場も手頃に。食わず嫌いなあなたにこそ乗ってほしい

……このように書くと、筆者の筆力不足ゆえ「電子仕掛けテンコ盛りのつまらん車」に思えてしまうかもしれないが、実際はその真逆である。

BMW M4クーペは全身電子仕掛けではあるものの、なんというかこう「生の歓び」を強くドライバーに感じさせる、非常にフィジカルな名車である。コンピュータがリズムセクションを支配している桑田さんの「ヨシ子さん」が、非常にフィジカルな名曲であるのと同じように。だからこそ、「最近の電子仕掛け車はどうもなぁ……」と食わず嫌いをしている筆者の精神的なご同類に、この機会に強くオススメしたい次第なのだ。

で、そんなBMW M4クーペも近頃はずいぶん相場がこなれてきて、新車時1126万円だった7速 M DCT Drivelogic仕様も、走行2万km以下の良質物件を車両価格800万円台で探すことができるようになった。……800万円台のお金を「こなれてきた」と評するのは筆者個人としては少々こそばゆいが、一部の人にとっては、まさに「こなれた」としか言いようのない予算感だろう。

もしもあなたがその「一部の人」であるならば……ぜひ!

▲過給エンジンとしては異例の7300rpmで、最高出力431psを発生させる3L直6ツインターボ

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▲最強の機械(エンジンなど)と最新電子仕掛けのコラボにより、自動車趣味の新たな次元を切り開いたBMW M4クーペ。ぜひその超絶快感をご自身で体感してください!

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車両価格900万円以下、走行2万km以下のBMW M4クーペを探すtext/伊達軍曹

photo/BMW

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