【衝撃】円谷作品「レッドマン」がヤバすぎると話題 / 歩いてるだけの善良な怪獣を発見 → 武器でメッタ刺し → 死亡した怪獣を崖から落とす(笑)
円谷のYouTube公式チャンネルは旧作の配信も度々行っている非常にお得なコンテンツである。しかし4月から、ネット界隈を賑わせている『赤いあいつ』の配信が始まったのだ。その名も「レッドマン」。シンプルなタイトルに見合った、とてもストイックな内容である。
・動画は全3分
まず最初に驚くと思うが、レッドマンの動画は1話3分しかない。これは本編をダイジェストにしてDVDを売るためなどではなく、そもそもが3分の番組なのだ。本編は1972年から朝の子供番組のコーナーとして始まった。元々レッドマンという名前はウルトラマンの仮名として円谷プロ内で使用していたものだ。
ここから推測がつくかもしれない。レッドマンは、要はヒーローと怪獣の戦いのシーンだけをやっているのだ。しかしそれだけでは、「ウルトラマン」「ウルトラセブン」の戦いのシーンだけを流していた「ウルトラファイト」とどう違うのかと言われるだろう。そしてなぜこんなに密かなブームを巻き起こしているのか、以下にレッドマンの特徴を記載する。
・ストーリーがない
基本的にレッドマンにストーリーというものはない。採掘場や野山などをレッドマンか怪獣が歩いているところを相手に出くわすというところから始まる。そのため、レッドマンが何者なのか、どういった目的で怪獣を倒しているのかが分かりにくい……というより、分からないのだ。
なぜならレッドマンには台詞がない。あるのは怪獣の叫び声、そしてレッドマンの「レッドファイッ!」「レッドアロー!」といった決め台詞のみである。怪獣を倒した後も「平和は守られた」などというようなことも言わず、ただ空を仰ぐだけ。加えてナレーションがない。これがウルトラファイトとの大きな違いである。レッドマンの行動原理は一切不明なのだ。
場所も郊外なので、見ていると「レッドマンが怪獣の住んでいる星に乗り込んだのでは?」という気にさせられる。何しろ、悪事もせずただ歩いているだけの怪獣に、おもむろに「レッドファイッ!」と戦いを挑むからである。
・戦闘が泥臭い
ナレーションがなく小難しい技の説明ができないため、戦闘の大半は殴り合いになる。この戦いがとても泥臭いのだ。筆者は格闘技やプロレスに詳しくないので分からないが、スピード感も重量感も見られず、避ける動きも決してスムーズとはいえない。これだけいうと見栄えが悪いと思われがちだが、しかしこの泥臭いもたついた戦い方が、見ているほうとしては逆に双方の必死さを感じられて楽しい。だがレッドマンを応援したいとはあまり思わない。なぜなら……。
・やり口が本気すぎる
レッドマンの戦い、いやハッキリ言って「怪獣殺し」の本気度がすごいのだ。頭を掴んで何度も地面に叩きつけて頚椎を折る、跨って何度も武器でメッタ刺しにする、怯えて逃げる怪獣に「レッドファイッ!」と戦闘を強制する、敵が本当に死んでいるか悠然と確認して頷く、既に死んでいる敵を崖から突き落とす……。
怪獣は爆発することがないので(レッドアローが当たると燃えることがあるが、死んで爆発炎上しているわけではない)、静かに死体を見下ろしてから、回によってはカメラが死んだ怪獣目線となり、何を思ってか空を仰ぎ、番組は終わる。もはやヒーローと怪獣のプロレスではなく、ただのサスペンスである。なぜか戦闘BGMがとてつもなく不穏なピアノの前衛音楽なため、番組全体の恐怖感が増している。
・孤独なヒーロー
しかし続けて視聴していると、次々と怪獣を見つけては殺すレッドマンの姿には、悲哀にも似たものが湧いてくる。決して大げさに言っているわけではない。彼は本気なのだ。ビームがあるわけでも仲間からの応援の声があるわけでもない。
武器はレッドアローと言いながら矢ではなく投槍、もう一つの武器はレッドナイフである。しかもレッドアローの命中率は高いとは言い難い。レッドマンは孤独に黙々と怪獣を殺し続ける。その数なんと138話。1話で3体を同時に相手したこともあるため、累計でどのぐらいの数になるのかは分からない。
・視聴は1週間限定
YouTubeでのレッドマンの配信は1話を覗いて1週間限定だ。大体平日は18時頃に配信が始まるので、夕飯のお供にするといいだろう。嫌いな上司に心の中で「レッドファイ!」と叫ぶとき、あなたも草むらに佇む独りのレッドマンになっているかもしれない。
https://youtu.be/ZnTHzfecmH0
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