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多部ちゃんの魅力全開な『あやしい彼女』水田監督インタビュー「助走をつけず高くジャンプ出来る人」

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多部未華子主演のコメディ『あやしい彼女』が現在大ヒット上映中。毒舌・皮肉屋・頑固と三拍子の揃った73歳おばあちゃん(倍賞美津子)が、ある日突然20歳(多部未華子)の姿に若返ってしまったことから巻き起こる爆笑と感動の物語です。

本作でメガホンをとったのは、映画『舞妓Haaaan!!!』『謝罪の王様』から、ドラマ『Mother』や『Woman』の演出を手掛けてきた、水田伸生監督。多部さんの事を「助走をつけず高くジャンプ出来る人」と讃える水田監督に、映画について色々とお話を伺ってきました。

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―映画とても楽しく拝見しました。本作は映画『怪しい彼女』(2014)のリメイクですが、そちらの作品をご覧になった時、どの様な感想を抱きましたか?

水田監督:『怪しい彼女』を劇場で観た時、すごく面白いし笑えるのだけど、親子の関係に感動したんですね。僕自身の話になるのですが、子供の頃父親を亡くしていて、母が女手一つで僕を育ててくれました。僕は当時思春期で母の再婚を拒む気持ちがあったし、実際に反対もしていたのだけど、今振り返ってその事が母の幸せを奪う事になったのかも、とも思ったりもしています。そういう意味で、『怪しい彼女』の「70歳の女性が20歳に戻り青春をやり直す」というストーリーにグッときてしまって。そんな個人的な気持ちもあって、この映画をリメイクしたいと思いましたし、思い入れがあるからこそ、シナリオの改訂を考えました。

―オリジナル版『怪しい彼女』と変わっている部分について、工夫されたという事でしょうか。

水田監督:そうですね。オリジナル版では母と息子のエピソードである部分を、『あやしい彼女』では、母と娘のエピソードに変えています。母と息子のままでは、僕の私的な気持ちが入りすぎてしまいますし、国民性も違います。そこはバランスをとりました。後は、この映画は“歌”のシーンが肝になってくるのですが、オリジナル版の歌では、もちろん感動は出来ても本当の歌詞の意味は理解出来ない。そういった意味でも、日本でリメイクする意味があるなと思っています。

―歌のシーンは劇中でも本当に印象的だったのですが、一番のこだわりですか?

水田監督:選曲には時間をかけましたね。メッセージが素晴らしく、そして楽曲としてもインパクトのある物を選ばなくてはと、色々考えました。なので、多部さんに歌ってもらって撮影では使っていない曲もたくさんあります。

―多部さんは本作の為にボイストレーニングを受けたそうですが、心に気持ちが伝わってくる、素晴らしい歌声でした。

水田監督:本当に頑張ってもらいました。以前、多部さんが出ていた舞台を観劇し、そこでの歌のシーンが素晴らしかったのですぐにオファーしたのですが、最初は「歌に自信が無いので」と断られて。でも、絶対に大丈夫ですから、と口説き落としました(笑)。実際、多部さんで良かったですし、多部さんでなくては作れなかった映画です。

―歌のシーンはもちろん、映画全体に多部さんの素敵な所がギュっとつまっていて、監督もきっと撮りながら多部さんの魅力を一番に感じていたのでは無いかと思います。ズバリ、多部さんと他の女優さんとの違いとはどこにありますか?

水田監督:助走をつけずに高くジャンプ出来る所でしょうか。多部さんは普段はとても大人しくて静かな方ですが、いざ撮影がはじまると、飛躍したコミカルなシーンを全力で演じる事が出来る女優さんです。この、助走無しでジャンプ出来るという所は、阿部サダヲさんと似ているなと僕は個人的に思っていて、素晴らしい才能だと思います。

―助走をつけずにジャンプ、彼女にしか無い素晴らしい個性ですね。春にピッタリな元気になれる映画ですので、たくさんの方に観てもらいたいなと、私も微力ながら応援していきたいです。

水田監督:オールターゲットで作った映画です。カップルでも、友達とでも、一人でも観られる。そして『見上げてごらん夜の星を』等の名曲がたくさん入っているので、中高年の方も楽しめると思いますし、若い方なら“夢”や“恋”の部分に共感出来るのでは無いかと思います。娯楽映画ですから楽な気持ちで、映画館で役者さん達の輝く表情を味わってください。

―今日は楽しいお話をどうもありがとうございました!

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記者:

映画・アニメ・美容に興味津々な女ライター。猫と男性声優が好きです。

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