アイドル400人がお台場に集結!『TOKYO IDOL FESTIVAL2011』参戦レポート
8/27~28の二日間、お台場が揺れた。
国内で活躍するアイドルユニット57組、総勢400名余が参加した、日本最大級のアイドルフェス『TOKYO IDOL FESTIVAL2011』が大盛況のうちに幕を閉じた。
会場となった、お台場・青海特設会場には7つのステージが設けられ、歌やダンス、トークなど様々なパフォーマンスが繰り広げられた。
出演したのは、結成5年目を迎える『アイドリング!!!』『中野風女シスターズ』『THE ポッシボー』、4年目の『バニラビーンズ』、3年目の『YGA』などの中堅どころから、結成されたばかりのユニットや地方発のローカルアイドルまでと幅広く、あらためて現在のアイドルシーンの層の厚さを実感させられた。
天候にも恵まれたおかげで、屋外ステージでは解放感にあふれた中でライブを満喫でき、また、プログラムもうまく組まれていて、気になる出演者のスケジュールを見ながら各会場を走り回るという、夏フェスならではの醍醐味を味わうことができた。
2日間の祭典に参加して強く感じたのは、いずれのアイドルも高い資質とクオリティを持っているということ。ここ数年のアイドルブームによって、すそ野が広がったことは感じていたが、それらがここまでのクオリティになっていたのは嬉しい発見だった。
もちろん、全てのステージを見られたわけではないが、出演する側の頑張りも折に触れ知ることができた。
ユニットとしてのライブに加え、USTREAM中継や、ラジオ生放送のMCも担当したアイドリング!!!の菊地亜美さん、趣味が“アイドル研究”と公言し、出演する側でありながらも、ファンの目線に立って楽屋裏の様子をツイートし続けたバニラビーンズのレナさん、機材トラブルでオケが止まった後も、ファンの手拍子に支えられアカペラで最後まで歌い続けたというR☆M(ラム)の3人。
挙げていけばきりがないが、このイベント中、何度も出演者の涙を目にした。これまで活動してきたことが認められたという喜びの涙、緊張したステージをやり遂げたという感動の涙、このメンバーでやってきてよかったという感謝の涙。どれを見ても、本当に美しい姿だった。
2日目の夜、計25時間にも及んだイベントの最後、野外のステージに出演者の代表が集まり、ラストライブが行われた。
『日曜日よりの使者』『風になりたい』『東京は夜の七時』『雨上がりの夜空に』、懐かしい曲を演者と観客が一体となって歌い、祭りは最高潮に達した。
これらの曲を初めて聴いたとき、自分は何をしていただろう。
おそらく、出演者の多くはまだ生まれていなかったのではないかと思う。
思えばその頃、お台場なんてなんにもない場所だった。バブルがはじけ、世界都市博覧会の開催が中止となり、一体この地はどうなるんだろうと思っていた。
しかし、この街は何もなかったからこそ、面白いものを求める人が集まり、一つの文化を形成していった。
今回のイベントは、その一つの象徴的な出来事だと思う。
10年後、20年後、この街は、このムーブメントはどうなっていくのだろう。
今回の出演者も、大半は10代の女の子。おそらくは私よりも先の未来を見ることになるだろう。
彼女たちの目にするこの場所が、いつまでも光り輝いたものであって欲しい、そんなことを思った。
※画像は『TOKYO IDOL FESTIVAL2011』公式ページより
※この記事はガジェ通ウェブライターの「プレヤード」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?
とにかくアイドルが好きで、アイドルについて綴ったブログももう7年目。記事数も120ほどになります。
アイドルファン歴も20年越え。新旧問わずアイドルの魅力や素晴らしさを伝えていければと思っています。
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