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少子化の原因が分かったので対策書く/書籍『失敗すれば即終了』の補足(デマこい!)

少子化の原因が分かったので対策書く/書籍『失敗すれば即終了』の補足(デマこい!)

今回はRootportさんのブログ『デマこい!』からご寄稿いただきました。
※すべての画像が表示されない場合は、http://getnews.jp/archives/1373468をごらんください。

少子化の原因が分かったので対策書く/書籍『失敗すれば即終了』の補足(デマこい!)

少子化の原因が分かったので対策書く/書籍『失敗すれば即終了』の補足(デマこい!)

1.2人──。

これは2050年における老人と現役世代の比率だ。現在は老人1人に対して現役世代2.4人だが、30年少々でこれが半減してしまう*1。

*1:「少子高齢化による人口構成の歪みで国民皆保険は危機的状況」 『健康保険が危ない 崩壊前夜!日本の医療』
http://special.nikkeibp.co.jp/as/201401/kenpo/column/vol1/

ホモ・サピエンスには20万年以上の歴史があるが、これほど苛烈な高齢化社会が出現したことはない。まるで〝サイエンス・フィクション〟のような世界に私たちは向かっている(河野稠果『人口学への招待』中央公論新書(2007) p25)。

社会福祉は崩壊し、年金は有名無実のものになるだろう。日本語の通じない外国人介護士に虐待されて、殴られるのが怖いから糞まみれのオムツを枕の下に隠す。あるいは、一人暮らしの自宅で転んで骨折し、助けを呼べないまま餓死を待つ。これは妄想ではない。将来、私たちが直面する未来だ。

現代の医療なら、多くの人が100歳近くまで生きる。いま60代だからといって、少子高齢化のもたらす地獄から逃げ切れると思ったら大間違いだ。30年後、あなたは何歳だろう?

幸いなことに、出生率は死亡率ほど正確には予想できない。人口の年齢構造の変化には、出生率の影響が大きく、死亡率の影響は小さい(河野稠果(2007) p27)。先進国では死亡率がほぼ一定だが、出生率は社会・経済の情勢によって変動する。子供が大人になるまでには20年ほどかかる。今すぐ手を打てば、破滅的な高齢化社会は避けられる。少なくとも、ソフトランディングさせられる。

では、なぜ少子化は起きたのだろう?
どうすれば出生率を回復させられるだろう?
少子化のメカニズムは、上掲の図1枚に要約できる。日本を含むアジア諸国では、戦後、ほぼ例外なく少子化を経験した。それらのデータを比較検討した結果、このメカニズムが浮かび上がってきた。
まずは、意外な事実からお伝えしよう。
「経済的に豊かな国では少子化が進む」と信じている人は多い。学校の社会科で、いわゆる「人口転換論」を教わるからだ。しかし、事実はまったく逆である。実際には、「少子化の進んだ国は経済的に豊かになる」のだ。

※この記事は拙著『失敗すれば即終了!日本の若者がとるべき生存戦略』(晶文社、2016年1月22日発売)の内容を補足するものです。

日本の少子高齢化

下記のグラフはネットに出回っている画像だ。これが事実なら、日本政府はことごとく合計特殊出生率の予想を外したことになる*1。合計特殊出生率とは、再生産年齢(※15~49歳)にある女性の年齢別出生率を合計したもので、「1人の女性が生涯に産む平均的な子供の数」を表していると言える。

少子化の原因が分かったので対策書く/書籍『失敗すれば即終了』の補足(デマこい!)

歴史上、合計特殊出生率がもっとも高かったのは1660年以前生まれのフランス系カナダ人で、11.4だった(マッシモ・リヴィ=バッチ『人口の世界史』東洋経済新報社 (2014) p16)。これはヒトが生理的に可能な出産数の上限に近い。またハテライトと呼ばれるキリスト教系信者のコミュニティも多産で知られており、合計特殊出生率は8.5~9くらいになる。避妊も堕胎も禁止されているからだ。

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