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“箱根”から“HAKONE”へ―伝統的な温泉街は今・後編

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駅のホームから聞こえてきたのは……

私は旧・東海道に面した古くからの温泉街・箱根湯本に降り立った。

※“箱根”から“HAKONE”へ―伝統的な温泉街は今・前編
http://getnews.jp/archives/1369503 [リンク]

すると、駅のホームから聞こえてきたのは外国語ばかり。日本語はその外国語の間でわずかに聞こえてきた。さながら「ここは外国なのか?」と思ってしまった。駅前の商店街に出ても平日ではあるが、多くの外国人でにぎわっていた。箱根では今、外国人観光客が急増しているのだ。

日本の箱根から世界のHAKONEへ

箱根山噴火の影響を受けて、観光客が一時的に減少した。しかし、警戒レベルが1に引き下げられてからは少しずつ観光客が箱根の地に戻ってきた。とりわけ外国人観光客は噴火前よりも増加しており、日本の観光地・箱根から世界で知られる観光地・HAKONEへと変化を遂げたのだ。

外国人観光客急増の理由1・サービス強化

箱根を訪れる外国人観光客が増加した理由は2つある。

まず1つ目は外国人観光客へのサービス強化だ。駅には英語や中国語に対応できるスタッフが常駐し、観光協会などが配布するパンフレットも日本語版に加えて英語版や中国語版なども作成された。また、外国人観光客向けのウェブサイトも登場した。さらにホテルや旅館などの宿泊施設でも、館内に日本語と英語・中国語などが併記され、温泉街の側が外国人観光客を迎える体制が整いつつある。

外国人観光客急増の理由2・“日本版・ゴールデンルート”

2つ目は、箱根が“日本版・ゴールデンルート”の一部に組み込まれているためだ。ゴールデンルートとはメジャーな観光地を巡る旅行日程のことだ。昨今の円安や2010年から開始された中国人への入国ビザ発給要件の緩和などに伴い、日本を訪れる中国人観光客は増加し、2015年には前年比107%増の499万人が日本を訪れた。これらを受けて中国などの旅行会社は、関西国際空港で入国し、京都を巡り富士山を見物して箱根を訪れて東京見物をした後に成田空港から出国する(またはその逆のルートも存在する)という日本を横断する日本版・ゴールデンルートを作成して売り出した。この箱根がルートの一部に組み込まれた日本版・ゴールデンルートが外国人観光客の間で評判となり、結果として箱根を訪れる外国人観光客が必然的に増加したのだ。

変化を遂げたHAKONE

ある観光関係者は、2020年東京オリンピックに向けて外国人観光客の増加は次第に加速するだろう、と期待を抱いている。また温泉街も以前のような活気を取り戻していて、あちらこちらの商店から威勢のいい掛け声が響き渡っていた。

日本の“箱根”から世界の“HAKONE”へ変貌を遂げた温泉街・箱根。その発展はまだまだ続きそうだ。

※文中の画像はすべて著者撮影。

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(執筆者: こじ) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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