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ホワイトカラーの生産性を「オフィス家具」で向上させる試み 喫煙所に代わる雑談スペース作る会社も

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世界一低いと疑われている、ニッポンのホワイトカラーの生産性。この問題をオフィス家具で解消しようする動きが広がっているという。1月11日放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)が紹介した。

オフィス家具大手のプラスは、オフィス空間づくりのサポートに力を入れている。相談に来た玩具メーカーの壽屋が、オフィスの間取りなどから書類量を算出してもらうと、こんな指摘が飛び出した。

「東京タワーの高さ約2倍くらいの書類量があると思われますが、50%は減らせます」

オフィス内に5坪の簡易カフェ「落ち着く。気分が変えられる」

さらに壽屋の中村さんが「雑談ができる場所をオフィシャルに提供したい」と相談すると、オフィスの中に簡易的なカフェ空間を設ける「5TSUBO CAFE」(ゴツボカフェ)を紹介した。

骨組みだけのテントのような作りでカウンターがあり、スペースに合わせて設置できる。リース料は月額3万円から。5坪といえば約10畳だが、カフェの周りにゆとりを持たせているので、内部は8畳ほどに見えた。

定期的に宅配されるコーヒー、野菜や花などが常備され、モニターに画像コンテンツが日めくりで映し出されるなど、自然な雑談ができるよう多彩なサービスが用意されている。見学した壽屋の社員たちも「落ち着く。気分が変えられる」と気に入った様子だ。

プラスの社内実験では、部署の垣根を越えた社内交流の場になっているという。利用するプラスの社員は感想をこう語った。

「喫煙室がどんどん廃止されていったが、意外とコミュニケーションの場だった。それに代わる場所なんじゃないかなと思います」

「チーム編成が毎日違う」という会社のニーズにも応える

一方、オリジナル家具を建築事務所に依頼したのは、スマホゲームを開発するITベンチャーのブループリント。尖った菱形の机を組み合わせることで、グループの人数や業態によって自在に使い分けられるようにした。

社長の渡具知直也さんは「その日ごとに必要な人数が必要な場所に集まってコミュニケーションを変化できる」とメリットを語る。

このような形でオフィスの設計と共に、オフィス家具のデザインを建築事務所に依頼ケースが増えているという。ブループリントのオフィスを手掛けた一級建築士事務所KAMITOPEN(カミトペン)の吉田昌弘社長は、肌で感じる時代の変化をこう語る。

「今日、明日、明後日でチーム編成が違う、とおっしゃるオーナー様が多い」
「問題意識を持つ社長様が増えているのかもしれないです」

従来型の家具より、仕事の変化に柔軟に対応できる家具が求められているのだ。これは役所でも同じことで、総務省の行政管理局は文書の電子化を推進する立場から、自らがオフィス改革のモデルとなっている。
ただ「ガンバレ」というだけではない工夫を感じる

この職場では組み合わせて使える曲がった形のテーブルをチームで導入することで、会議がスムーズになった。その場で共通のモニターを見ながら話ができるので、打ち合わせのたびに印刷していた書類も約8割削減。アンケートでは7割の職員が「業務がやりやすくなった」と回答している。

総務省課長補佐の加藤さんは「人が少なくなる中で、生産性を高めるのが日本の課題だと思いますので」とした上で、次のように話した。

「国が率先して働き方を変えていかなきゃいけないというのが、政府全体のテーマとしてあると思っています」

生産性を高めるために、まずは環境を整えようという考え方はとても理にかなっている。いち早くこうした改革に取り組むトップは、働く人に精神論だけでガンバレという時代ではないことに気づいているのだろう。(ライター:okei)

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