クリエーターに朗報!『WebMoney』を個人間でカンパ・振込みできる新サービス発表
ネット上でプリペイドの決済手段として普及している電子マネーの『WebMoney』。この決済手段を個人でも気軽に導入できる新サービスが登場します。ウェブマネーは、個人間で『WebMoney』を直接やり取りできる『ぷちカンパ』と『速フリ(ソクフリ)』を、6月15日から開始すると発表しました。
個人間で『WebMoney』の受け渡しが可能になることにより、たとえば個人サイトなどで作品を発表するクリエーターが、ユーザーからカンパを受け取る、あるいは創作物をサイト上で販売し、代金を『WebMoney』で受け取る、などの利用が可能になります。『WebMoney』を受け取る側(クリエーターなど)は、IDとパスワードで『WebMoney』の口座を管理するサービス『ウェブマネー ウォレット+』または『ウェブマネー ウォレット』(以下『ウォレット』)に登録すればよく、事前に審査や契約は必要ないとのこと。『WebMoney』を支払う側(一般ユーザー)は、通常の『WebMoney』のプリペイド番号や『ウォレット』を使って支払いが可能になります。
『ぷちカンパ』は、受け取る側のユーザーが『ウォレット』にログインして、マイページで『ぷちカンパ』ボタンを作成することにより、自分のサイトにカンパボタンを設置できるというサービス。支払う側はこのボタンを押して決済を開始し、任意の金額を入力して支払うことができます。
『速フリ』は、受け取る側のユーザーに決済画面を提供し、自分の『ウォレット』口座に支払いを可能にするサービス。受け取る側は個人サイトで有料サービスの提供や創作物の販売を行い、サービスの利用者や購入者の入金を『ウォレット』で確認後、支払ったユーザーにサービスを提供したり創作物を発送する――という利用が想定されます。
受け取る側が集めた『WebMoney』は、決済手段に『WebMoney』を提供する各種のサービスで利用できます。手数料は、支払う側が負担する仕組み。不当に『WebMoney』を集める悪質な利用者に対しては、ユーザーから通報のあった口座を利用停止にするなど、運用を利用規約に定めて対応していくそうです。手数料の料率や利用規約は、サービスを開始する6月15日に発表するとのこと。
これまでも『PayPal』がカンパボタンや決済手段を提供するなど、個人で導入できる決済サービスは存在しましたが、クレジットカードを持たない低年齢層でも使われている『WebMoney』が利用可能になることで、支払う側となる対象ユーザーの拡大が期待できます。ブログや小説、イラスト、映像、ゲーム、音楽など、ネット上で個人として作品を発表するクリエーターが、自分の作品を提供して対価を受け取る手段が増えるのは歓迎すべきこと。今後の動向に注目です(この記事の配信元はこちら)。
6/17追記:
6/15よりサービスが開始しました。手数料は5%で、既報どおり支払う側が手数料を負担する仕組み。振込み額の上限は手数料込みで20万ポイントとなっています。
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宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
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