体験を伝える―『ガジェット通信』の考え方

面白いものを探しにいこう 本物を体験し体感しよう 会いたい人に会いに行こう 見たことのないものを見に行こう そしてそれをやわらかくみんなに伝えよう [→ガジェ通についてもっと詳しく] [→ガジェット通信フロアについて]

「原発は”継続すべき””安全確保し再稼動”という意見が5割超」福井県知事に聞く 全文(後編)

福井県からのニコニコ生放送に出演した西川一誠福井県知事

 西川一誠福井県知事は2011年8月1日、ニコニコ生放送「もんじゅ、原発、福井の未来はどうなる?~西川一誠・福井県知事にズバリきく!」に出演し、最近の地元での世論調査では、原子力発電所は「継続すべき」もしくは「安全性を確保して再稼働すべき」という意見が「大体5割ちょっと超えるくらい」あったと語った。

原発が15基 関西各府県に電力供給する福井県の知事に聞く 全文(前編)
http://news.nicovideo.jp/watch/nw95050

 以下、番組での西川知事とインタビュアーを務めた政治ジャーナリストの角谷浩一氏のやりとりを全文、書き起こして紹介する。

■「国家的なエネルギー政策に貢献している自負はある」

角谷浩一氏(以下、角谷): いま福井の13基稼働している原発の周辺にお住まいの人たちの声というのは、どういう声があがっていますか。

西川一誠知事(以下、西川): そうですね、ちょうど統一地方選挙の前、あるいは途中でしたが、大体はこういうことだと思います。これは、男性女性、お若い方、年輩の方とそんなに違いはないと思います。「原子力発電所の安全を、知事が、もちろん政治家全体の事を指していると思いますが、ちゃんとチェックをして、安心させてほしい」ということを言っておられます。

 そして地元の最近の世論調査でも「原発は継続すべき」だとか「安全性を確保して再稼働すべき」が大体5割ちょっと超えるくらいかと思います。私は選挙中からも、福井県では安全管区を確保して、「福島のようなことを絶対に起こさせないのだ」と、強い政治的な覚悟であらゆる問題を解決したいということを申し上げて、そうしてほしいというので私今回、知事3期目(に当選した)と、そういうふうに理解をしております。

 その後、政府のいろんなことがありまして不信は高まっていると思いますけれども、それを受け止めながら、我々全国の県庁の立地県のいろんな議論もしていますから、そういう進め方もしたいと思っているのです。

角谷: 東京で私たちが議論をしていると、どうしても東京の理屈で、逆に立地県の知事さんに「お願いします」とか、本当はお願いではなくて強いるようなことになって、最後は「我慢しろ」とか「言うこと聞け」とかになってくる。でも逆に言えば、知事さんは県民から付託を受けている政治家としては、東京が何を言おうが、国が何を言おうが、駄目なものは駄目と踏ん張る場所が知事でないと、県民を守る方法はなくなりますね。

西川: そうですね。福井県としては、国家的なエネルギー政策に貢献しているという自負はありますけれども、まずは、一番県民の安全を守ることが大事ですし、そのことが他の周辺の地域、日本全体の安全に繋がるわけですから。そういう気持ちでやっているのです。

角谷: もちろん、電力安定供給。これは今の我が国にとって大きなテーマ。ことに夏の電力の需要というのは、大きいことは誰もが分かっている。だから、何でもかんでも止めれば解決だというふうなことではないのも、これは行政官としても政治家としても難しいところ。でも安全が確保出来ない、これから何が起こるか分からないことに対しての備えが出来ないのに、「暑いから、使わないと困るからどうぞ」というのも言えない。ここの難しさはどういうふうに克服していくのですか。

西川: 8月になったわけですけれども、今13基の内、動いているのが4基ですかね。あと年が明けますと、どれも動かなくなって、そういうことになりますと、非常に厳しいと思うのです。福井県も電気を自由に使っていいと決して思っていませんから、福井県独自のクールライフプロジェクトも進めていますけれど、まずはしっかりした対応をして、電気をどんなふうに使ったらいいのかなんてことを考えながら工場を動かしたり、商売をやるようでは日本は発展しませんし、そんなことがあってはいけないのです。もちろん無駄はしてはいけませんけど、そういうことを我々は思っています。

角谷: となると、政府も安全基準を「まあまあ」でやらないで、まさに知事が言うように、かっちりしたもので「ちょっと厳しいかな」と思うくらいのものでもやって、「ここまでやりましたからもう後は『心配ない』以外はありません」ぐらいのところを見せないと、県民は納得しないのではないですか。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12次のページ
ニコニコニュースの記事一覧をみる
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。