【シリーズ 男と女の本音】 第1回 見えてきた認識の違い

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世の中にありふれる男と女のハウツーもの。果たしてそれは真実を反映しているのでしょうか。そんな疑問を抱いた記者は婚活会社である株式会社IBJの全面協力を得て独自の視点で共同調査を実施しました。男と女の本音に数字だけではなく、アンケート調査に記述された本音の部分で真相に迫ってみました。

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「シリーズ男と女の本音」第1回は初めてのデート。そこで繰り広げられる男と女のけん制合戦。そこで見えてきた男女の認識の違いについて検証してみました。

初めてのデートの飲食代の支払いの理想は?

男女ともに、男性が多めに支払うという回答が優勢ですが、これは記者も予想していた数字でありふれた調査結果もおおむね、このようになっているはずです。
では、本音を自由回答欄から拾ってみました。

1_デート代の支払い男性

男性のコメントより一部抜粋

「ずっと男性全額持ちは荷が重いかもしれません。」

「なんか、出しちゃう。。。」

「好意をもってもらう為の、投資です。」

「婚活の気持ちはフィフティ、フィフティだと思いますが紳士的に物事を進めて行くには男性が負担するのがよろしいかと思います。」

記者は男性なので、これらの回答は至極当然で自然な回答だと感じました。投資かどうかは別として、だいたい多めに払うのが常識だという認識があっても、常時というのは荷が重いというのも本音ではないでしょうか。
今回一緒に分析をして、女性の立場からの意見を述べてくれた株式会社IBJの広報・嶋岡紀美江さんもおおむね同意見でした。
では、女性です。

2_デート代の支払い女性

女性のコメントより一部抜粋

「お見合いや婚活で出会った男性に関しては、男性に多めに払ってもらうと、何かしら見返りを期待されるから最初は割り勘で様子をみたい。今後続かない関係になるようならなおさら借りを作らないようにする。お互い好意があるのが感じられて、これから関係が続くようなら男性のいうとおりにする。」

「次につなげたいと思っている男性は、全額払ってほしいです。女性のことが そこまで気に入らないのなら、多めに払う等でいいと思います」

「男性が全額払ったらお茶やコンビニで何か買うときには女性が負担するなどが理想的。」

「男性にばかり負担をかけたくはないので、交互に払うようにしてます。夕飯をおごってもらったら、ランチをおごるなど差はあるかもしれませんが…。」

ものすごく打算的な意見もありますが、3番目の回答が男性には理想的な素敵な回答となるのではないでしょうか。

「男性が全額負担する」「男性が多めに払う」と回答した方に質問です。 そのためなら飲食店のグレードを下げても良いと思いますか?

今度は、それぞれの回答についてもう一歩突っ込んだ質問をしてみました。

3_グレード下げていいか男性

はい29% いいえ71%
これには大きな違いが出ました。男性はやはり男のプライドというか見栄というか、そういうものが見え隠れします。

4_グレード下げていいか女性

はい62% いいえ38%
一方、女性は飲食店のグレードについて、さほど気にしていない様子ですので、あまり無理をしなくてもいいかもしれません。女性に「居酒屋!」とか言ってもらえるとありがたいのですが、それは望みすぎでしょうか。

「男性5:女性5」「男性が多めに払う」と回答した女性に質問です。本当は全部おごって欲しいですか?男性は「おごってあげたい」かどうかをご回答ください。

ここはだいたい同じ数字になりました。

5_本当はおごりたいですか?男性

はい55% いいえ45%

6_本当はおごって欲しいですか?女性

はい48% いいえ52%

「男性が全額負担する」と回答した男性に質問です。本当は割り勘にしたいですか?女性は割り勘にしても良いかどうかでご回答ください。

これも、男女とも意思通りの回答ということでしょうか。若干ですが、女性は割り勘でもいいかなと思っているようです。

7_本当は割り勘にしたい??男性

はい34% いいえ66%

8_割り勘でもOK?女性

はい53% いいえ47%

ここまでの調査結果を分析して、記者はあることに気が付きました。IBJの嶋岡さんとの会話です。

--嶋岡さん、例えば会計が15000円だったとして、割り勘っていうといくら払いますか?

「そうですね、7500円でしょうか?」

--では、19000円ではいかがでしょうか?

「9500円ですかね?」

--そんなの私が10000円で嶋岡さんが9000円でいいでしょう!

「だったら男性の方が多くなってしまいます…」

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実は、女性の割り勘と男性の割り勘では意識にズレがあるようなのです。
女性の割り勘に対する回答は妙に細かい金銭の記述が多かったのです。
女性に割り勘というと、1円単位までかどうかは別として、きっちり50%でないと割り勘とは言わないという意識が見て取れました。
一方、男性は8000円と5000円でも割り勘の範囲に入ります。
つまり、男性から見て「多めに払う」というのは大半を男性が払い女性は端数という意味で、男性の感覚で言う「割り勘」は女性にとっては「男性が多めに払う」ということを意味しているのかもしれません。
この感覚のズレから生じる誤解はお互いにいいことなしです。男性が「割り勘ね」といった場合は、案外女性は1円単位まで計算しているのかもしれません。男性はそんなつもりはなくても、です。

次の内、女性にもてる男性はどちらだと思いますか?女性は魅力を感じる方をご選択ください。

これはだいたい予想ができていました。
男女ともイケメン(約30%)より話が面白い方(約70%)を選択するのはわかっていました。しかしです、本音はどうなのでしょうか。
実はもっと具体的に回答を得るためにこれに加えて、好きなタイプで「優しい人」と答える人が多いように思えますが、具体的に優しい人とはどういう人なのかを聞いてみた回答を拾ってみます。

9_イケメン_男性

男性の自由回答から

いざという時に支えになってくれる、いつも笑顔でおおらかな人、包容力ある人、目を見て最後まで話しを聞く人、優しい気持ちになれるから、優しい雰囲気が好きだから、話しを聞いてくれる方、等々

マザコンとは根本的に定義が違いますので誤解のないようにしていただきたいのですが、やはり男性は理想の母親像を追っているのかもしれません。それこそが母性というものなのでしょうか。そんな気がします。

10_イケメン_女性

女性の自由回答から

気遣いができる人、あまり怒らない、包容力がある、等々

女性は、思いやりや気遣い、あるいは包容力というのを求めているのかもしれません。
また、意外に多かったのは、怒らない人。怒らないことが優しい人という定義になっているのは驚きですが、ちょっと違うような気がします。しかし、これが現実です。

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デートの際の服装や装飾について

他には、デートについての服装について聞いてみました。
様々な意見がありましたが、男女の好みの大半は「ワンピース」の一択となりました。
ですので、ワンピースにしておけば男女とも問題はないということになるのでしょうか。

また、魅力的だと思う女性のメイクについては、「ほぼすっぴんに近いナチュラルメイク」という回答が女性73.9%、男性87.3%という結果になりました。

「ネイルに凝っている女性は素敵だと思いますか?」という質問には大きな認識の違いが出ました。
女性は66.4%が肯定的(はい・ややはい)なのに対して、男性は56.3%が否定的(いいえ・ややいいえ)でした。
ただ、別の取材でネイルの話を聞いた際に、女性から「ネイルでテンションを上げるんだ」という趣旨のことを聞いたことがあるので、そのあたりは、男性は寛容になった方がいいのかもしれません。

香水については男女とも6割近くが肯定的でしたが、好みの香りについては女性はフローラル系が41%で約半数を占めたのに対して、男性は石けん系とフローラルで割れました。

数字だけではない男女の本音に自由回答欄をもとに迫ってみました。
意外な意見の食い違いや、認識のズレがあることがわかりましたが、そもそも完全に一致する方がおかしな話ですので、妥協できるところは妥協し、勘違いを解消する際の参考にしていただければ幸いです。

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「シリーズ男と女の本音」第2回は彼氏・彼女がいない理由について最も多い回答であろう「出会いがない」について、その真相を探ります。来年の2月ごろにお送りする予定です。

【今回の調査概要】
対象者 株式会社IBJの登録会員
回答数 男性134名、女性126名の合計260名
年齢層 概ね20代から40代の男女
調査方法 記者の考案による質問事項を株式会社IBJが会員に対してインターネットで回答を求めました

※ 取材協力 株式会社IBJ
 記事中の画像はすべて株式会社IBJ提供

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(執筆者: 古川 智規) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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