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【レポート】黒焦げ一家のビックリホラー『喰らう家』トークショー 高橋ヨシキもぶったまげた今作の秘密とは?【実は芋】

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異様すぎる“黒焦げ一家”のビジュアルがショッキングなホラー『喰らう家』。ロッテントマトで満足度95%を叩き出し、「こんなホラー観たことない!」と大評判になっている今作が、新宿シネマカリテにてワンコイン(500円)&一週間限定で上映中。初日にあたる12日に、来日した今作のテッド・ゲイガン監督と高橋ヨシキさんとでトークショーをおこないました。今作に盛り込まれた名作ホラーへのオマージュや、驚きの映画セット秘話など、盛り沢山な内容となりました。

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映画について

『喰らう家』は、30年に一度いけにえを必要とする黒焦げの怨霊のいる家に越してきてしまった夫婦の恐怖を描く物語。バーバラ・クランプトン演じる妻がその家に失くした息子の存在を感じ、「一体この家にどんな秘密が隠されているのか?」と観る者は釘付けに。そんな“秘密を抱えた幽霊屋敷モノ”の定番ホラーかと思いきや、思わず目を剥くほどのスプラッター描写も盛り込まれ、ラストには爽やかな感動を覚えるという、大満足間違いなしの内容となっております。

トークショー レポート


通訳:高橋ヨシキ

高橋:この映画の、登場人物が階段を滑り落ちてその中に飲み込まれていく、『エルム街の悪夢』を髣髴とさせるようなシーンがすごく良くて。あれってCGじゃないんだよね?
テッド:あれはCGじゃないんです。どうやって撮ったかというと、階段の2、3段目まではふつうの木で出来ていて、そこから下は“黒いマッシュポテト”なんです。
ヨシキ:えっ!?
テッド:粉状になっていてお湯で溶くと固形になっていくマッシュポテトがあって、あれを黒く染めたものを大量に使いました。
ヨシキ:あれほっておくと固くなるんですかね(笑)?
テッド:いい感じに固くなります(ニッコリ)。それをセットデザイナーが階段状に削りあげています。ただ、登場人物がその上を歩いて足が飲み込まれるとポテトが溢れてしまうので、カットしてはポテトをどけて、また一段足を踏み込んではカットして、ポテトをどけて……大変でしたね(笑)。

意外なものでできた映画セット。実は他にも――。
テッド:怨霊の棲む家に、19世紀のような巨大なボイラーがほしかったんですね。ただ、そんな立派なセットをつくる予算もなかったので、ダンボールで作りました。ダンボールの大きい紙をホチキスでつないで、ポスターを入れる用のダンボールの筒をつければボイラーの形のできあがり。そこにスプレーをして、ダクトテープを巻いて……10ドルくらいでできたので本当に良かったです!

司会:ロケ地がすごく面白い場所だったと聞いたのですが。
テッド:ニューヨーク州のパルマイラというとても変わったところで、モルモン教が生まれた地なんです。エキストラで出ていただいた街の人たちも宗教がかった人(ヨシキさん訳:アホ)が多かった
ヨシキ:その街で9歳くらいの怨霊役をやってくれる子どもを探していたそうですね?
テッド:その街の教会の牧師が「うちの娘を出演させてもいい」と。ただ、「お礼に僕も出演させてほしい」と言うんですね。なので、「エキストラか殺される役とどちらがいいか」とその牧師に聞きました。そうしたら、「殺される役が良いけど、一度神に聞いてみないと分からない。神に祈らせてくれ」と(笑)。
ヨシキ:それでどうなったんですか?
テッド:ジーザスが「OK」と言ったそうです(笑)。
ヨシキ:そして無事に劇中で殺されたと(笑)。
テッド:神もこのシーンを観てお喜びになっていることでしょう(笑)。

ヨシキ:この映画は実は名作ホラーへのオマージュが隠されているそうですね?
テッド:ルチオ・フルチ監督の『墓地裏の家』という映画にたくさんのオマージュを捧げています。物語の構造も同じですよ。「つらい思いをしてる中年夫婦」「ニューイングランドの古い家に越してくる」、そして「何か恐ろしいことが地下で起きている」という(笑)。
ヨシキ:同じ話にならないようにうまく作ってるよね(笑)。ほかにも何か秘密があるそうですね?
テッド:この映画に出てくるすべてのキャラクターの名前は、『墓地裏の家』のキャラクター・俳優・スタッフの名前からとっています。主人公夫婦のサケッティという苗字は、『墓地裏の家』の脚本家の名前なんですよ!
ヨシキ:ほんっとにオタクだね君は(笑)!

この他にも、ジョン・カーペンター監督『ザ・フォッグ』など様々な作品へのオマージュを盛り込んでいるそう。ただ、テッド監督のセンスであまり安易には分からないようなネタの盛り込み方をしているとのこと。あなたはいくつ気付くでしょうか?



そして、このトークショーを終えたテッド監督は、『喰らう家』のDVDへのサインや記念撮影などのファンミーティングをおこないました。日本の観客に会いたいがために自費で来日してくれたというテッド監督。なんというサービス精神でしょうか……。ぜひ新作を引っさげてまた日本に来ていただきたいものです。

そして監督の次回作は、「ピザの宅配をしている処女の女の子が、偶然処女の生贄を求めていたサタニストの家にピザを配達に行ってしまう」というホラーコメディ(題:『サタニック・パニック』)。少々のCGしか使用していない『喰らう家』ですが、新作はCGを一切使わずに特殊メイクのみで撮影するとのこと。撮影は2016年夏、こちらもお楽しみに!

映画『喰らう家』はDVDが現在販売中、新宿シネマカリテでのワンコイン上映は12月18日までです。お見逃しなく!

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記者:

デザイナーと記者の二足のわらじ。ふだんはホラー通信(http://horror2.jp/)で洋画ホラーの記事ばかり書いています。好きなバンドはビートルズ、好きな食べ物はラーメンと角煮、好きな怪人はガマボイラーです。

TwitterID: _reinus

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