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映画『スヌーピー』監督インタビュー「“人の描く絵のいびつさ”にエネルギーや温かさを感じる」

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あの世界的人気キャラクター「スヌーピー」初の3D/CGアニメ映画『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』が大ヒット上映中。おなじみの愛くるしいタッチはそのままに、毛並までリアルに表現された“もふもふ”のスヌーピーやユニークなキャラクターたちの活躍は、とてもキュート。

しかも、長年世界中で愛され続けてきた『ピーナッツ』ですから、物語の出来も抜群。「ハッとさせられる」セリフ・言葉が満載で大人にもオススメのエンターテイメントとなっています。

今回は、本作で監督を務めたスティーブ・マティーノ監督にインタビュー。『ピーナッツ』へのリスペクトや、スヌーピーの描き方など、色々とお話を伺ってきました。

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―長年、世界中の人々に愛され続け、シンプルな中に不変的なメッセージがつまっている『ピーナッツ』ですから、長編映画化するにあたり「どのエピソードを入れるのか」というだけで苦労されたのでは無いですか?

スティーブ・マティーノ監督:好きなエピソードを集めてコレクションすることだけは避けました。それでは最初から最後まで、ストーリーとしてつながるものができませんから。長編映画なので、ストーリーラインが大切です。メインのストーリーラインに、それを支えるエピソードを加えていきました。例えば、チャレンジ精神はあるけれど何をやってもうまくいかないチャーリー・ブラウンとそれサポートをするスヌーピーの関係も、赤毛の女の子を登場させることで、「どうしたらこの子に好かれるか」をテーマに、二人の感情や個性、そして友情をより強く表現できます。

―最初3D映画化が決まった時には、『ピーナッツ』の持つ魅力に少し合わない気がしていたのですが、実際に作品を拝見して、原作愛があふれているといいましょうか、本当に素晴らしかったです。

スティーブ・マティーノ監督:僕も『ピーナッツ』とともに育ってきたので、とても重要な作品なんです。ですから、とにかくキャラクターは絶対に変えてはいけないと思いました。とはいえ3Dで巨大なスクリーンに映し出すので、原作にはない質感も表現しなければいけません。

制作チームのメンバーにいつも言っていたのは、目を見開くとスヌーピーの毛並やチャーリー・ブラウンたちの服などの質感がわかるけれど、目を細めるとシュルツさんが描いたイラストに見える作品をつくること。そのためのテストは繰り返し行いました。

―“オノマトペ”というか、スヌーピーの寝息とか、驚いた時の表現がとてもコミックらしくて面白かったです。

スティーブ・マティーノ監督:スヌーピーが走り出したあとに残る線など、作品のなかにコミックの効果も残しています。3Dの作品ですが、アニメーターたちは2Dの気分でつくりました。

―もふもふで思わず抱きしめたくなってしまう3Dの質感は、最新技術によって支えられているものだと思いますが、「たくさんの人が愛情を持って作っている」というぬくもりが映画からとても伝わってきたんです。

スティーブ・マティーノ監督:3Dでありながら、人間がつくるぬくもりを残した作品にすることが目標だったので、そう感じてもらえるのが一番嬉しいよ! コンピューターはすべてシンメトリーで完璧に仕上げますが、人間が描く絵は線がいびつです。シュルツさんの描く絵も線がまっすぐではないし、たとえばチャーリー・ブラウンやスヌーピーの口のラインはインクが溜まった太さが残っています。でも僕は、そこに人のエネルギーや温かさを感じるのです。

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記者:

映画・アニメ・美容に興味津々な女ライター。猫と男性声優が好きです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

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